オリジナルのスマート家電を手がけ、世界中のIoT商品を販売しているプラススタイル株式会社(+Style)は、2月5日に記者発表会を東京ビッグサイトで開催し、スマート家電の新製品を2種発表した。また、2019年に+Styleが販売したIoT商品の人気ランキングも公開。更には開発中の「GPSと連動してスマート家電のON/OFFを制御」するデモも行った(動画はこの記事の末尾に)。
2019年は30商品を発売
発表会にはプラススタイルの近藤社長が登壇した。
プラススタイルは「世界中のIoT商品を日本の一般の方々に届ける」というコンセブトではじめた。2018年からオリジナル商品もラインアップし、近藤社長は2019年の一年間で、プラススタイルを表す数字として30、15、45万の3つをあげた。
30はプラススタイルが2019年にリリースした新製品の数。15は同社のIoT商品の数。45万は+Styleウェブサイトに新規にアクセスしてくれた数。順調に推移しているようだ。
発表会には、同社が発売したばかりのプロジェクター「XGIMI MoGo Pro」でプレゼン画面を投影していた。
総合ランキングトップはスマートロック製品
ランキングは総合部門とスマホ・ガジェット部門、2つの部門に分けて発表された。自社ECサイト、Amazon、PayPayモールで販売した「売上金額」を集計したのランキングだという。
スマホ・ガジェット部門
スマホ・ガジェット部門の1位は超小型の「Palm Phone」、2〜3位はゲーミングの商品だった。その後、スマートトラッカー「Tile Mate」、フィーチャーホン「Punkt. MP02」が入った。ドローン「SELFLY」はインタグラムなどのSNS映えする写真を撮るために購入している人が多い、と分析している。
総合ランキング
続いて総合ランキングでは、1位にスマートロック(鍵)の「Qrio Lock」となった。2〜3位は家庭用ロボット掃除機でいずれも+Styleのオリジナル商品となっている。
近藤社長はプラススタイルのコンセブトは「あらゆる人に、ちょうどいい」を掲げ、ポイントとして「お求めやすい価格」「サブスクなし」「単品購入でハブいらず」「毎日使える普通の家電」を紹介し、掃除機や照明など毎日使える製品からスマートにしていく、と語った。
「スマホはスマートホームの略」近藤社長
近藤社長は2020年は「スマホ元年」として、スマホでもスマートホームの略とし、今年はスマートホーム市場が伸びると予測した。その上で重要なことは「既存の製品をスマホ化」し、「シーンに合わせたスマホ」「本家スマホ(スマートフォン)要らず」とした。
「既存の製品をスマホ化」について「スマートマルチリモコン」と「スマートWi-Fiプラグ」を紹介した。スマートマルチリモコンは既存の赤外線リモコンの代替になるもので、いま使っているテレビやエアコンなど、スマートフォンのアプリや、Amazon EchoやGoogle Homeなどを使って音声で操作できる。
例えば、外出先からスマホでエアコンや照明のスイッチをONにすることができる。「スマートWi-Fiプラグ」はその先に繋いだ家電製品のON/OFFするデバイス。
GPSと連動してフル自動化も開発中
さらに予定されている新機能として「GPSと連動」したスマート家電を開発中という。例えば、外出時に自宅から半径×km以上自分(スマホ)が離れたら家電のスイッチが自動でOFFしたり、帰宅時は半径xkmに入ったら家電のスイッチがONになるなど、位置情報と連動してスイッチの制御ができるようになるという。
発表会では、東京ビッグサイトの入口に近付くと、会場に設置した照明が付くデモが行われた。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。