シャープは、コミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用した小学校向けAI(人工知能)教育プログラムを新たに開発。2月10日〜3月4日(予定)まで、東京都小金井市立前原小学校において実証授業を実施することを発表した。
授業は全5回を予定 実証後は学校や塾などの教育機関へ提案
2020年度より全面的に実施される新「学習指導要領」により、小学校でのプログラミング教育が必修化されるなど、ICT教育はさらなる普及が見込まれる。また、政府が策定した「AI戦略2019」では、顕在化するAI人材不足への対応として、学校でのAI教育の必要性が説かれている。
こうした中、同社は小学校におけるプログラミング教育をはじめ、ICT教育の導入を積極的に推進するMAZDA Incredible Lab代表で、小金井市立前原小学校・前校長の松田孝氏による監修のもと、ロボホンを活用した授業カリキュラムの作成と学習効果の検証を行う。
実証授業ではブロック状のオブジェクトの組み合わせで、ロボホンの動作や対話プログラムを作成できるソフトウェア「ブラウザ型プログラミングツール」を活用。グーグルが提供するディープラーニングフレームワーク「TensorFlow Lite」を同ソフトウェアに組み込むことで、ロボホンのカメラ機能を使ったAI画像認識(ディープラーニング解析)を体験できる。
児童は、自身の表情や特定の物体などをロボホンのカメラで連続撮影し、同ソフトウェアに学習させる。これにより、類似の画像をロボホンのカメラで認識させると、特定の返答や動作をするプログラムを作成することが可能。授業は全5回を予定している。
使用機器
1.「RoBoHoN」<SR-03M-Y>
2.「ブラウザ型プログラミングツール」<SR-B04AT>
3.プログラム作成用パソコン
(各16セット)
実証場所
東京都小金井市立前原小学校
(5年生を対象)
期間
2020年2月10日~3月4日
(第一弾として全5回の授業を予定)
同社は一連のプログラム作成体験を通して、AIについての理解を深めるとともに、児童自身がAIの利点や課題を考える機会を提供するとしており、同プログラムの効果を実証後は、学校や塾などの教育機関に提案していく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。