ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を提供するRapyuta Roboticsは、2月17日に安川電機と資本業務提携を締結したことを発表した。(会社ロゴは公式サイトより引用)
さらに同日、モノフルと資本業務提携。物流施設の自動化に向けたロボットサービスを提供するプラスオートメーション(+A)とパートナーシップを構築した。なお、モノフルは今回資金調達におけるリードインベスターとなる。
サブスクのサービスでロボティクスの普及を加速
ロボティクスは成長期にあり、その中でもROS(Robot Operating System)を利用したロボットの普及が加速し、その重要性が高まりつつある。これまでは、一つのタスクや同一種類のロボットソリューションが主だったが、最近はオペレーションの効率化や省人化のニーズの高まりに伴い、多種多様なロボットとの複合的なソリューションへのニーズが高まっている。
Rapyuta Roboticsは、アインシュタインを始め数々の著名研究者を輩出しているチューリッヒ工科大学(ETH Zürich)からスピンオフした大学発のベンチャー。複数のロボット及び複数種類のロボットを賢く協調制御することを得意とするロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発・サービス提供している。このプラットフォーム構想の第一歩として、協働型ピッキングアシスタントロボットの商用化を進めている。
物流・物流企業に対するノウハウを持つモノフルと顧客基盤を持つモノフル・+Aの両社と連携することで、これまで大きな初期投資を必要とし、限られた大企業しか利用することが出来なかったロボティクスを、サブスクリプションサービス(月額課金によるサービス)化して提供。幅広い層のユーザーがロボティクスを業務で利用出来るようになる。
産業用ロボットのグローバルリーダーである安川電機との連携では、Rapyuta Roboticsのロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」に接続されるロボットの種類を増やし、複数ロボットの連携ソリューション等の新たな付加価値を生み出すことを目指す。
また、安川電機とパートナーシップを組むことでオープンイノベーションを推進する。具体的なプロジェクトとしては、アーム型ロボットとAMR(搬送ロボット)など複数かつ形態の違うロボットが連携して動く製造現場、物流現場などでの自動化などを想定しているという。
Rapyuta Roboticsは、ロボティクスが人を排除するのではなく、身近なパートナーとして人のために働き、新たな働き方や新たな収益機会が創造されることを期待しており、将来的にはAMR(Autonomous Mobile Robot)のみならず、フォークリフト、アーム、AGV(無人搬送車、Automated Guided Vehicle)などの幅広いタイプのロボットを扱うレンタルサービスを提供することを視野に入れているという。
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Rapyuta Robotics
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。