ロボスタ編集部でもお馴染みの神崎洋治の著書「図解入門 最新CASEがよくわかる本」が発売されました。
自動車産業は今まさに「100年に一度の大変革の時期」にあるといわれています。それを象徴するキーワードとして「MaaS」や「自動運転」が注目されていますが、それらを包括するのが「CASE」(ケース)という概念です。
本書ではCASEの概念と、実際にいろいろな企業が取り組んでいる実証実験等、最新の情報や技術などを入門用として体系的にまとめ、未来の社会をイメージできるように構成されています。
トヨタが目指す「eパレット」とはなにか?
バス、タクシー、マイカーなど、自動車社会はどのように変わるのか?
流通や運送業をはじめとして日本が抱える深刻な課題とは?
自動運転バス実現までのアプローチ
なぜ「5G」が必要不可欠なのか?
AIで交通需要を予測するしくみとユースケース
出版社による解説文
本書は、AIとネットワークで実現する自動運転やスマート社会など、自動車産業と社会を大きく変えるCASE(ケース)の全体像と要素技術をやさしく解説します。
CASEのCは、つながる(Connected)車、Aは、自動運転(Autonomous)、Sは、シェア/サービス(Shared & Services)、Eは、電動(Electric)を表し、これからのクルマと自動運転車が走る社会には、従来の自動車産業にはなかったインターネット/5G接続やAI(人工知能)の技術が欠かせません。
著者は、自動運転×AI×ロボット×IoT×ビッグデータを最前線で取材するジャーナリスト。最新情報をわかりやすく伝えます。
まえがきより
「100年に一度の大変革」「CASE」とはいったいどういう ことでしょうか。
本書の構成
第1部 社会を変革する「CASE」とは
■第1章 自動車産業から社会を変える「CASE」の波
1-1 CASEとは
1-2 Connected(コネクテッド)
1-3 Autonomous(自動運転)
1-4 Shared & Services(シェア/サービス)
1-5 Electric(電動)
1-6 クルマは売れなくなる?
1-7 トヨタとソフトバンクの協業
1-8 トヨタが最先端のAI&ロボティクス研究所を設立
1-9 トヨタが描く「e-Palette」構想
■第2章 所有からサービスへ――クルマの存在価値が変わる
2-1 少子高齢化社会のモビリティ
2-2 政府が唱える超スマート社会
第2部 自動運転社会に向けて加速する最新動向
■第3章 自動運転と配送クライシス
3-0 自動運転をリードするICT
3-1 物流倉庫の自動化
3-2 トラックの隊列走行(ソフトバンク)
3-3 ラストワンマイルの配達の自動化に挑む三菱地所
3-4 楽天と西友が描く配送の自動化
第4章 自動運転バスの公道走行
4-1 バス会社が抱える課題
4-2 羽田空港での自動運転バス実証実験
4-3 小田急が江の島の公道で実証実験
4-4 ハンドルのない自動運転バスが都内の公道を実証実験
4-5 ソニーとヤマハ発が共同開発したエンタメ・モビリティが営業運行
4-6 ドコモのオンデマンド「AI運行バス」が運行開始
■第5章 自動運転タクシー
5-1 世界初の自動運転車商業タクシーは日本から(六本木-大手町/ZMP)
5-2 自動運転タクシーと連携したMaaSの実証実験
第3部 自動運転を実現する技術
■第6章 自動運転の開発を急ピッチで進めるトヨタ
6-1 2020年夏、日本でレベル4自動運転車の試乗
■第7章 自動運転とAI
7-1 ニューラルネットワークとディープラーニング
7-2 ドライブシミュレータが自動運転開発に重要
第4部 変わりゆくクルマ社会
■第8章 自動運転と社会の関係
8-1 完全自動運転になったら何をして過ごしたい?
8-2 変わりゆくクルマ社会と日本の課題
■第9章 クルマ社会の変革を支えるテクノロジー
9-1 コネクテッドカーとIoT
9-2 SDL(Smart Device Link)
9-3 モバイル空間統計と交通連携
9-4 ドコモの「AI運行バス」の進化
9-5 CASEと5G
9-6 爆発的に増加する通信デバイス