検針作業をアバターロボット「ugo」で自動化  クラウドAIと連携した実証実験を実施 Mira Roboticsと東芝インフラシステムズ

アバターロボットの開発を手掛けるMira Roboticsは、東芝の分社会社である東芝インフラシステムズと、検針作業のオートメーション化について実証実験を実施したことを発表した。

実証実験では、従来作業員が行っていた「Sharepo(シェアレポ)の「メーター読取支援サービス」における検針作業をアバターロボット「ugo」(ユーゴー)により実施。ロボットによるビル管理業務の一部代行が可能であることを確認した。

■整備点検支援クラウドサービス「Sharepo(シェアレポ)」とは
「Sharepo」はクラウドで現場と管理事務所をつなぎ、整備点検の効率化を支援するサービス。東芝インフラシステムズが提供している。機能の一つである「メーター読取支援サービス」はメーターをタブレットで撮影するだけで、AI機能によりメーター値の自動読取と使用量計算処理、電子化が可能。煩雑な検針作業の効率化を支援する。


検針箇所までの自律移動し、ハンドに搭載されたカメラで自動撮影

ビルメンテナンス業界では人手不足によるサービス品質の低下を防ぐため、現在様々な効率化の取り組みが進められている。今回、Mira Roboticsが開発する「ugo」と東芝インフラシステムズが提供する「Sharepo」は、どちらも人とテクノロジーの融合による効率化を目指していることから、検針作業のオートメーション化に向けた実証実験を共同で実施した。

実証実験では、従来作業員が行っていた「Sharepoの”メーター読取支援サービス”における検針作業を「ugo」により実施。ugoは該当施設の施設内地図を事前に生成し、検針箇所までの自律移動と、ハンドに搭載されたカメラを制御し、検針対象のメーターを自動で撮影。「Sharepo」のAI機能による自動読取と使用量計算処理機能とを連携することで、検針作業の効率的な管理とオートメーション化を実現。次の検証効果を得ることができた。

【実証実験によって得られた検証効果】
・現場作業員の省人化
・ヒューマンエラーによる確認・修正作業の低減
・検針作業の頻度向上

Mira Roboticsは今後、より効率化・高度化した施設の設備保全サービス提供に向け、今回の実証実験で得られた課題から改善ポイントと効果を検証。また、実験結果を市場に公開して、その反応も見ながら引き続き実証実験を行っていく予定。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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