ユニバーサルロボットが空気圧式グリッパ3機種を「UR+」製品として認証追加 CKD製
ユニバーサルロボット(以下、UR)は、CKD株式会社が開発・製造する空気圧式グリッパ3機種「RLSHシリーズ」「RHLFシリーズ」「RCKLシリーズ」を、UR製協働ロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表した。同製品群はURロボットに容易に取り付け、交換することが可能。
UR+とは
UR+はユニバーサルロボットのオープンビジネスを象徴するユニークな取り組みのエコシステムだ。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発。ユニバーサルロボットによる検証、認証を経てデベロッパがUR+製品として販売する、いわばURが互換性を承認したオプション機器のような位置づけとなる。また、UR+製品はURロボットのティーチングペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を大幅に削減できる。
工具なしで交換できるグリッパ、小型、軽量ながら高把持力
CKD協働ロボット用グリッパは圧縮空気によってフィンガが開閉し、ワークをつかむ。空気圧式のため小型、軽量ながら高把持力で、動作設定も簡単。グリッパは工具なしで交換することができ、全シリーズ共通のフランジを使用しているため、段取り替えが簡単に行える。安全性の高い樹脂製ボディと、動作を一目で確認できる360°視認可能インジケータランプを採用。さらに、作業者の安全のため、グリッパのCKD協働ロボット用グリッパは、プラグ&プレイに必要なすべての機器をオプションとして用意している。
CKDは3タイプの協働ロボット用グリッパ「RLSH-コンパクト」、「RHLF-ロングストローク」、「RCKL-3方爪」をユニバーサルロボットユーザーへ提供する。それぞれの特徴は、以下のとおり。
「RLSHシリーズ」:ロボットの軌道を邪魔しないコンパクトボディ
「RHLFシリーズ」:高さを抑えた薄型形状のロングストローク
「RCKLシリーズ」:円筒や丸形状の部品搬送に最適な三方爪
2005年に設立されたユニバーサルロボットは、あらゆる規模の会社でロボット技術による自動化を実現することを目的に、小型で、使いやすく、リーズナブルな価格設定で、フレキシブルかつ安全な産業用ロボットの開発に努めている。2008年に協働ロボット第一号を発表して以来、ユーザーフレンドリーなコボットの提供によって大きな成長を遂げており、現在では世界中で販売されている。
ユニバーサルロボット日本支社代表 山根 剛氏は次のように述べている。
「自動機械装置や省力機器、空気圧制御機器の名だたるメーカーであるCKD社が、この度UR+ファミリーに加わってくれたことは大きな喜びです。CKD社の新製品である空気圧式グリッパは取り付け、交換が容易で、自動車・電気機器業界はもとより、これから自動化の進展が見込まれる食品や流通業界での導入が期待されます。ユニバーサルロボットとしても、あらゆる規模の企業で自動化を実現することを目標に、今後もUR+製品ラインナップの充実に努めます」
ユニバーサルロボットはTeradyne Inc.傘下の企業。デンマーク、オーデンセに本社を置き、米国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、チェコ共和国、トルコ、中国、インド、シンガポール、日本、韓国、台湾、メキシコに子会社や支社を擁している。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。