A.L.I. Technologiesは空飛ぶバイク、宙を浮いて走行するエアーモビリティ「XTURISMO LIMITED EDITION」の開発・製造は最終段階まで進んでいて、既に予約受付を開始していて、国内外のイベント出展や飛行デモ等に関する議論を進めている状況であることを発表していた。そして、3月10日から中東ドバイで開催される「ドバイインターナショナルボートショー」でデモと発売イベントを実施する予定だった。
しかし、新型コロナウイルスの影響によりイベントは中止、「XTURISMO LIMITED EDITION」の生産にも影響するため、納車時期を延期することを決めた。
A.L.I.は今後の状況を見守り、最適なタイミングにて披露出来るよう、引き続き準備を進めていく。なお、納車開始については、「コロナウイルスによる経済状況含めた情勢を考慮しつつ、然るべきタイミングの検討を重ねてまいります」としてる。
A.L.I. Technologies代表取締役社長の片野大輔氏は以下のようにコメントしている。
「ローンチの時期を守るべく活動してまいりましたが、現在の新型コロナウィルスの状況を考えますと、本製品すべての関係者たちの健康と安全が最優先だと考えました。各国の入国制限が履行される中、それに先立ち3月に予定していたドバイでのグローバルローンチイベントも11月に延期が発表された状況です。
製造に向けた最終段階に来てはいるものの、サプライチェーンにも影響がないと言えず、いまここで開発関係者が無理をするよりも、より万全な状態で世の中に送り出したいと考えた結果、納車時期を延期することにいたしました。購入を検討いただいている皆さまには恐縮ですが、今後の発表をお待ちいただければと存じます。」
森林調査向けドローン・ソリューションを発表
A.L.Iは、森林の状況を把握する重要な樹木調査のひとつ、樹高計測を即時に可能となるドローンソリューションを開発したことも発表した。
樹高計測はこれまでおもに、人が地上から木の高さに合わせてポールを伸び縮みさせて樹高を測定していた。同社はこのドローンで計測することで、省時間化および省人化に革新的なメリットをもたらすとしている。
樹木の本数を数え、樹高を測りながら飛ぶドローン
森林高度把握ドローンは樹木の本数を測りながら飛行し、なおかつ樹高を計測することが可能。同社によると精度は95%を誇る。地図データに測定内容をマッピングしていくことも可能。
A.L.I.は強みであるドローンとAIソフト開発を組み合わせたこのドローンソリューションを提供することにより、危険で手間のかかる作業から解放されることのみならず、間伐という森林育成に重要な作業の更なる効率化に加え、災害時の倒木による被害を防ぐとともに、森林育成調査の精度アップにも繋がることを目指している。
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