新東名高速道路でトラック隊列走行の実証実験 車間距離10mでの自律カルガモ走行に成功 ソフトバンクとWCP

ここでいう「トラックの隊列走行」(カルガモ走行)とは、将来は先頭車両にだけドライバーが乗り、後続のトラックは自律で追従運転をする技術や実証実験のこと。トラック運転手の人手不足に対応するための自動化のひとつとして期待されている。
また、隊列走行の車間距離をより短くするほど燃費がよく、一般車両に割り込まれないというメリットがある。
ソフトバンクとWireless City Planning(以下、WCP)は、5Gの新たな無線方式「5G-NR」の高信頼・低遅延という特長を生かし、新東名高速道路で先頭車両が有人運転、後続車両が自動運転で先頭車両を追従するカルガモ走行の実証実験を実施し、目標車間距離10mで後続車両の自動運転を行うことに成功したことを発表した。先進モビリティも技術協力した。


今回の成功で車両間制御の安定化や高信頼化などに期待できる

トラックの隊列走行においては車両間でのリアルタイムの制御情報の共有や、隊列後方の安全確認のために後続車両周辺監視用の大容量動画像を後続車両から先頭車両へ、リアルタイムに伝送する必要がある。これらの通信には高信頼・低遅延かつ大容量通信が可能な5Gが期待されている。

今回の実証実験の成功は、車両間制御の安定化や高信頼化、後方安全確認時の視認性の向上に貢献するもので、ソフトバンクとWCPはトラック隊列走行の早期実用化に向けて引き続き実験を推進していく。

実証実験では新東名高速道路の試験区間、約20kmを時速約80kmで走行する3台のトラック車両間で、5Gの車両間通信4.5GHz帯を使用。無線区間の伝送遅延1msを活用して位置情報や速度情報、操舵情報などを共有し、目標車間距離10mでのCACC(Coordinated Adaptive Cruise Control、協調型車間距離維持制御)に加えて、リアルタイムで後続車両の自動操舵制御を実施した。



実験は一般車両が走行する高速道路という実用的な環境下で行い、トンネル内を含む試験区間において、10mという短い車間距離での安定した隊列維持に成功した。


なお、実証実験は2020年2月27~28日に実施。隊列走行実験用トラック車両の提供および新東名高速道路での後続車の自動運転操作実験については、先進モビリティが協力・支援している。

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ソフトバンク

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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