ドコモ「my daiz(マイデイズ)」の音声ナビゲーション機能「新感覚ナビ」を提供開始 「歩きスマホ」を抑止 ドコモ以外でも利用可

NTTドコモはAIエージェントサービス「my daiz」(マイデイズ)において、移動中に見える建物などの目印に沿ってきめ細かに案内する音声ナビゲーション機能「新感覚ナビ」を2020年3月26日から無料で提供することを発表した。

「新感覚ナビ」を利用するのに「my daiz」の有料サービス契約の必要は無い。ドコモの回線契約がないユーザーも利用できる。利用の際は「dアカウント」が必要。対応機種は以下の通り。

■対応機種
「my daiz」に対応するすべてのAndroidおよびiOS搭載のスマートフォン・タブレット
・iOS11以上のiPhone・iPad
・Android5.1以上のドコモ スマートフォン・ドコモ タブレット
・Android6.0以上の他社のスマートフォン・タブレット


地図を見なくても安心のきめ細かな音声案内

「my daiz」はユーザー一人ひとりの行動や状況を学習し、それぞれに合った情報やサービスを適切なタイミングでスマートフォンに届けるAIエージェントサービス。今回提供する「新感覚ナビ」は「my daiz」の特性を活かし、位置情報サービスに関するドコモのさまざまなノウハウを活用して、ユーザーの日々の「おでかけ」をサポートするもの。



「新感覚ナビ」の最大の特長は豊富な建物情報を活用した「地図を見なくても安心のきめ細かな音声案内」。まるで人が寄り添っているかのように行きたい場所まで案内してくれる。

機能を利用するには「my daiz」アプリをインストール。ホーム画面(Androidのみ)やアプリ画面に表示される「my daiz」キャラクターをタップして「my daiz」の対話画面を起動。音声または文字入力で目的地を伝えると、ルートを検索して距離と所要時間を提示し、音声案内を開始する。

「新感覚ナビ」はWebGL非対応の機種では利用できない。ドコモの機種では「dtab d-01H」「dtab Compact d-02H」が非対応となる。また、提供開始時点では「らくらくスマートフォン me F-01L」「らくらくスマートフォン me F-03K」で利用できない。対応時期は未定。


地図業界の国内最大手ゼンリングループと連携

新感覚ナビは、全国約3,800万件の豊富な建物情報と高度なナビゲーションエンジンを有する地図業界の国内最大手ゼンリングループとの連携により、移動中に見える建物などの目印に沿った案内情報を生成。その情報を「my daiz」のプラットフォームで音声に変換して、適切なタイミングで案内を行っている。



例えば、「南東方向に進みます」ではなく「山王スーパーが見える方向に進みます」、「しばらく道なりです」ではなく「右側に溜池書店が見えるので通り過ぎます」と、目の前の景色にあるさまざまな建物情報を使ってきめ細かに案内してくれる。また、建物情報に加えて進行方向についても、「いま進んでいる方向で合っています」「横断歩道を渡ります」などと、こまめにフォローする。

また、「my daiz」に「ここから溜池水族館まで案内して」「近くのカフェに行きたい」などと話しかけるだけで目的地が設定され、ルートを検索。徒歩と車の2種類に対応し、移動手段により最適な音声案内を行う。

音声案内する施設例(一部)
・商業施設: スーパーマーケット、ドラッグストア、ショッピングモール、ディスカウントストア、百貨店、ガソリンスタンド、銀行、ホテル、旅館、民宿、レストラン、ファーストフード、カフェ、コンビニエンスストア、ホームセンター、書店、家具店、カーディーラー、カー用品店、大型衣料品店、スポーツ用品店、家電量販店など

・交通施設: 駅、バスターミナル、空港、港、インターチェンジ、トラックステーション、フェリーターミナル、道の駅など
・公共施設: 都道府県庁、市役所、区役所、町役場、村役場、省庁、大使館、消防署、警察署、交番、裁判所、税務署、保健所、郵便局、水道局、病院、公園など
・文化施設: 劇場、図書館、美術館、博物館、科学館、天文台、庭園など
・教育施設: 小学校、中学校、高校、大学、短期大学、幼稚園、保育園・保育所、特別支援学校など
・観光施設: 名所、神社仏閣、城、史跡、テーマパーク、遊園地、動物園、水族館、植物園、牧場など
・その他施設: 横断歩道、歩道橋、橋、踏切など



「歩きスマホは危ない」と感じている人は97%

ドコモのモバイル社会研究所の調査によれば、「歩きスマホは危ない」と感じている人は97%もいるのに関わらず、「歩きスマホをした経験がある」人は51%、その理由は通話、LINE、乗換案内の続き、地図・ナビがランクインしている。ドコモはスマートフォン画面上の地図を見ることなく歩き始めから到着まで安心して移動できる新しいこのサービスが、社会問題になっている「歩きスマホ」解消の一助にもなる、としている。

同社は今後もさまざまなパートナーと連携しながら、一人ひとりの行動や趣味嗜好に合わせた提案をめざし、「my daiz」をユーザーの毎日に寄り添うエージェントとして進化させていく。

関連サイト
my daiz

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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