東芝と東芝デジタルソリューションズが発起人となり「一般社団法人ifLinkオープンコミュニティ」を2020年3月2日に設立した。
「ユーザーがモジュールを自由に組み合わせて自ら価値をつくれる世界」と「参加企業のビジネスチャンスが拡がる世界」の実現をビジョンにしている。業界の垣根を超えて、さまざまな企業がオープンに参加できる、ユーザーファーストのIoTサービスのオープンな共創を目指す。
中心メンバーは株式会社東芝と東芝デジタルソリューションズ株式会社(TDSL)。100社超の企業が賛同している。
同コミュニティの設立記念イベントをインターネットのライブ中継で3月30日に実施。両社は同コミュニティに積極的に参画し、会員とともに、ユーザーファーストのIoTサービスを迅速に共創すると述べている。
誰もがカンタンにIoTをつかえる世界
同イベントでは、会員をオンラインでつなぎ、共創活動テーマの紹介、活動メンバー募集の呼びかけや、学生が考えたアイディアを「ifLink」(イフリンク)によってその場で実現する実演デモなどが披露された。今後はグローバル展開の加速し、コミュニティの規模をさらに拡大することで、新しいユーザー体験が次々に生まれるオープンなエコシステムを目指すとしている。その実現のために、今年の夏頃までに具体的なユースケースや業界・メーカーを超えてリンクできるデバイスやWebサービスを増やすことなどのゴールを共有した。
賛同企業
同コミュニティは、インターネットを活用して会員の商品や技術、共創活動テーマなどを共有する活動、異視点・多視点で便利なユースケースのアイディアを発想するワークショップ、ifLinkにつながる機器やWebサービスの開発促進を行う開発コミュニティ、会員が発表した共創活動テーマを起点に会員同士が共創しながらアイディアを迅速に検証するオープンマーケティングプログラム等を進め、夏頃に成果発表会を行う予定だ。
なお、同コミュニティには、アルプスアルパイン株式会社、Global Mobility Service株式会社、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社ソラコム、SOMPOホールディングス、株式会社デンソー、東京ガス株式会社、ARMホールディングスをはじめ、IoT、FinTech、モビリティ、通信、保険、金融、エネルギー、エンターテイメント、製造業、スタートアップ、学校法人、非営利団体等、さまざまな業界から100社を超える企業・団体が賛同している。
【動画】 ifLinkオープンコミュニティ、はじまるよっ!
ifLinkとは
TDSLが開発した、ユーザーが自分で機器やWebサービスを連携できるIoTプラットフォームである「ifLink」は、スマートフォンのアプリで「ドアが開いたら(IF)、ライトが光る(THEN)」のような設定をするだけで連携ができる。これまで専用機器を使ったサービスを利用するだけだったユーザーが、自分で新しいサービスを発想して、簡単かつ低コストで実現可能だ。同社は、利用者が自作したサービスを他の利用者と共有していく、新しい利用形態とマーケットが生まれると考えている。
【動画】 だれでもかんたんにIoTを使える、つくれる! ifLinkコンセプトムービー
https://www.toshiba-sol.co.jp/pro/iflink/