最大20名を1秒以内で同時に体温測定 アイリスオーヤマがAI搭載のサーマルカメラ2機種 誤差は±0.5度

アイリスオーヤマは最大20名を同時に体温測定できる「ドーム型AIサーマルカメラ」と、軽量で容易に持ち運びできる「ハンディ型AIサーマルカメラ」の2機種を2020年4月20日より発売することを発表した。


今回発売するAIサーマルカメラはスポーツ会場やイベント会場、病院や学校、オフィスなど一度に多くの人が集まり利用する施設において、非接触で1秒以内という短時間で効率的に体温を測定できる。温度測定の誤差は±0.5度と高精度で、あらかじめ設定した以上の温度を検知した場合には画像アラートと音声アラートにより、即座に監視者に通知できる。また、AI機能を搭載しているため顔認証の仕組みを用いて、マスク着用の有無にかかわらず人の顔を検知できる。両機器ともに三脚を使用して設置できるため、一時的な設置にも素早く対応できる。


音声アラート機能はドーム型のみ対応。ハンディ型には対応していない


新型コロナウイルスの感染拡大防止を推進

同社はこれまで新型コロナウイルスへの対応として、中国の大連工場と蘇州工場の2拠点において24時間フル稼働でマスクを生産し、6月からマスクの国内生産を開始するなど、市中で入手が困難なマスクの安定供給体制を構築している。また、行政や業界団体と連携を図ることにより政府や行政機関へ積極的にマスクを供給している。

今回AIカメラソリューション事業の中でAIサーマルカメラを発売することにより、人が多く集まる施設における施設内感染や集団感染のリスクを低減する設備の充実を推進する。

同社は2010年に法人向けLED照明事業、2017年に建装内装事業、2019年に法人事業の基盤拡大を図るためスポーツ施設市場にそれぞれ参入し、事業領域を積極的に拡大している。これらの事業を通じて開拓した販路に対してAIサーマルカメラのソリューションを提案することで、新型コロナウイルスの感染拡大防止を支援する。


カメラの前を通過することで計測

従来の体温計測は検温者一人に対して体温計で計測する必要があり、測定するための測定行為が不可欠。アイリスオーヤマのAIサーマルカメラシリーズは離れた場所からでもカメラの前を通過することで、わずか1秒以内に±0.5度の高精度で体温計測し、発熱者を検出することが可能。ドーム型AIサーマルカメラは約3m、ハンディ型AIサーマルカメラは、約1m離れた場所から体温を計測できる。


最大20名まで同時に体温を計測できるドーム型AIサーマルカメラ

ドーム型AIサーマルカメラはAIアルゴリズムを搭載したことで、大勢の人が往来する場所や施設等でも、瞬時に顔認識し最大20名まで同時に体温計測可能。また、人の額を焦点にして温度測定するため、手元に温かい飲み物等を持っていても高い精度で体温を測定できる。




検出基準はユーザーが設定可能で、あらかじめ設定した以上の温度を検知した場合には画像アラートと音声アラートにより、即座に監視者に通知できる(音声アラートはドーム型のみ対応)。


場所を選ばずにいつでも使用できるハンディ型AIサーマルカメラ

ハンディ型AIサーマルカメラは本体を手で持つハンディタイプとして計測でき、場所を選ばずにいつでも使用できる。充電式で最大8時間の連続使用が可能。本体に挿入するSDカードにスクリーンショットデータを保存できるため、保存した記録をいつでも確認することができる。また別売の三脚を使用することで場所を選ばず設置・計測できる。




関連サイト
アイリスオーヤマ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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