X-mov Japanは世界に蔓延する新型コロナウイルス「COVID-19」と日々最前線で戦う医療従事者や行政職員をテクノロジーで後方支援することを目的とした「ロボットと創る次世代医療サービス」プロジェクトを開始したことを発表した。同社はパートナー企業の協力を得て、新型コロナウイルス感染症対策に従事する医療機関、行政機関へロボットを期間限定で無償提供する。
貸し出しするロボットは自動運搬車の「PEANUT」、テレワーク等に活用できる分身ロボット「OriHime」、コミュニケーションロボット「Pepper」の3種類を用意。
世界に蔓延するCOVID-19 と日々最前線で戦っておられる医療従事者や行政機関の方々をロボティクスで後方支援することを目的とし、ロボティクス、医療、行政などの各業種の専門家が集結し立ち上がりました。現場課題をお伺いした上で、最適な機材選定からシステム設計や医療業務のオペレーション設計、自治体、地域コミュニティとの広域連携設計などを現場課題に合わせてトータルソリューションでご提案、ご支援いたします。COVID-19などのご対応で課題を感じられている医療機関や行政機関へぜひお手伝いさせてください。
自動輸送ロボット「PEANUT」
同社は既に病院などで機能実証を重ね、輸送ロボット「PEANUT」は透明のビニール袋を被せた状態でも走行が可能であることを確認。これによりロボット自体へのウイルス付着を防ぎながら輸送業務の負担軽減、スタッフへの直接感染リスクの低減、ガウンなどの医療資源抑制などの効果が期待できる。
PEANUTは中国上海に本社を置くKEENON ROBOTICS社が開発する輸送配膳ロボット。世界中で6,000台以上の出荷台数を誇り、中国大手火鍋料理店チェーンでは約550台が導入され稼働している。天井に貼り付けたタグを赤外線で読み込み走行する方式なため、走行環境の変化にも強く安定して走行が可能。中国国内のコロナウイルス対応病院へ約280台が現場導入されている。(日本国内でのPSE認証、技適マーク取得済みのロボットを使用)
1.スタッフの輸送業務負担軽減
2.スタッフの直接感染リスクの低減
3.ガウンなどの医療資源の抑制
遠隔操作ロボット「OriHime」
OriHimeは自宅に居ながらでも、病院で働くことができる分身ロボット。勤務先病院が院内感染により、自宅待機を余儀なくされている看護師や医療従事者が自宅に居ながら患者への説明や案内業務などの業務を支えることが可能。
「Pepper」が見守りを実施
Pepperは「夜間見守りアプリ」で人を検知すると写真を撮影し、管理者の元へ発見通知をメールを送信できる。これにより感染者が汚染エリアから出ないように、人流検知と通知、記録を24時間行える体制にしたいというニーズに貢献できる。
導入までは以下のような流れになる。
「無料WEB相談フォーム」も開設
同プロジェクトでは理化学研究所研究員やNEDO SSAフェローなどの各種専門家をアドバイザーに迎え、現場把握や機材選定から医療業務オペレーション設計までトータルソリューションで伴走しながら現場支援を行う。同時に現場課題の相談ができる「無料WEB相談フォーム」開設し、ニーズに合った課題解決を行っていく。
長安 成暉氏
X-mov Japan代表取締役社長兼CEO
赤穂市市政特別アドバイザー
小出 直史氏
理化学研究所 生命機能化学研究センター 研究員
神戸市民病院機構中央市民病院薬剤部
柳原 暁氏
EDGEof 事業統括
NEDO SSA フェロー
ロボットと創る次世代医療サービス