AIベンチャーのエクサウィザーズ、自治体と連携「在宅介護者支援プロジェクト」を始動 福岡市でユマニチュード電話相談窓口開設

新型コロナウイルスの感染拡大により、訪問・通いや短期宿泊などの在宅サービス事業所の運営の一部で影響が出始めている。このままでは、在宅サービス事業者が担っていた機能を在宅介護で補うことが困難となり、高齢者の認知機能低下や身体能力低下、在宅介護者の負担が急激に増加するといった深刻な社会課題が発生するという予測もある。そこで、AIベンチャーの株式会社エクサウィザーズは、地方自治体と連携して在宅介護者を技術面と精神面の両方からオンラインでサポートする「在宅介護者支援プロジェクト」を4月28日より開始した。





プロジェクトの概要

同プロジェクトでは、廃用性症候群対策と認知症対策の両面からソリューションを提供することにより、在宅介護者の支援を行なっていく。廃用性症候群対策としては今後、エクサウィザーズが運営する動画コミュニケーションアプリ「ケアコチ」を用いて在宅での運動プログラムを動画配信。そして、実践している動画をアップロードした利用者に向け、理学療法士および作業療法士が遠隔からの添削やコメントを行うことにより、外出自粛状況下における活動量の低下抑制および運動機能の維持を支援する。
また、認知症対策としては、AIを利活用した在宅介護者の負担軽減支援アプリの提供開始を予定。これにより、在宅でもすぐに実践できるユマニチュードの技法の紹介や、介護における地域コミュニティとの連携などをオンライン上で実現する。さらに、地方自治体との連携もはかり、在宅介護者の支援や相談を受ける窓口となることで、技術面・精神面の両方から在宅介護者をサポートする取り組みを実施していくとしている。


【ケアコチ】https://carecoaching.jp/
【ユマニチュードとは】
体育学を専攻する二人のフランス人、Yves Gineste(イヴ・ジネスト)とRosette Marescotti(ロゼット・マレスコッティ)によって作り上げられた、覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法。「ケアをする人とは」「人とは何者か」と問う哲学と、その哲学に基づいた実践的なテクニックから成り立っている。株式会社エクサウィザーズは、日本国内で唯一、正規のユマニチュード研修を企画・運営しており、研修は東京医療センター医師監修の下、全て認定インストラクターにより行われる。また、同医療センターに、同研修の実施を委託している。

■【動画】ユマニチュード/介護に笑顔があふれ出した




ユマニチュード認定インストラクターによる電話相談サービスを開始

同プロジェクトの最初の取り組みとして、福岡市と連携し、ユマニチュード認定インストラクターによる無料の電話相談窓口を開設。この取り組みでは、エクサウィザーズがメンバーとして参画している福岡市の「認知症フレンドリーシティプロジェクト」でも採用され、被介護者における行動心理症状の発生軽減や介護者における介護負担感の軽減などに効果が実証されている同技法を活用することで、同インストラクターが相談者の抱える様々な悩みを伺い、外出自粛により孤立する在宅介護者の不安やストレス解消を支援していく。

▼ 電話相談窓口 概要

対象者 福岡市在住または勤務している方
相談日 4/30(木)~5/22(金)※土日祝日を除く平日。下記、一部例外日あり
午後のみ相談日:4/30 (木) 、5/1(金)
休祝日相談日:5/2(土)、5/3(日)、5/5(火)(左記の日は開設)
相談方法 電話日の事前予約制 下記の相談時間枠から選択し予約時に指定
相談時間 15分/回 延長1回まで可(最長30分)
午前の部 09:00-09:30、10:00-10:30、11:00-11:30
午後の部 13:00-13:30、14:00-14:30、15:00-15:30、16:00-16:30
相談相手 エクサウィザーズのユマニチュード認定インストラクター
利用料 無料
予約期間 4/28(火)11:00~5/21(木)15:00まで ※先着順※枠が埋まり次第終了
予約方法 下記のURLよりご利用方法を確認の上、ウェブサイトまたはメールにて予約
https://humanitude.care/products/fukuoka-inhouse/

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ロボスタ編集部

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