MAMORIOのすれ違い追跡で「ソーシャルディスタンス」を管理 濃厚接触者を割り出すレポート機能も追加
MAMORIO株式会社は、Bluetooth通信を活用したクラウドトラッキング(すれ違い追跡)の仕組みを応用した「ディスタンスレベル機能」と社内での新型コロナ発生時に濃厚接触者の特定をサポートする「濃厚接触度測定レポート機能」の無償提供を2020年5月11日より開始したことを発表した。レポート機能は法人向け紛失防止ソリューション「MAMORIO Biz」利用企業が対象となる。
MAMORIOは数メートルから数十メートル内でのBluetooth通信を用いて、大切な物品の置き忘れ、紛失場所をスマートフォンへ知らせるデバイス。独自機能の「みんなでさがす」では、他ユーザーのスマートフォンとのすれ違いによる相互補助の仕組みを利用しながら紛失物の捜索をすることが可能。今回リリースする新機能は、このすれ違い追跡の仕組みを応用したものになる。
ソーシャルディスタンスを積極的に維持
「ディスタンスレベル機能」は他者が利用するMAMORIO製品と自身のスマートフォンとのBluetooth通信によるすれ違いをもとにしたディスタンスレベルを表示することで、日常生活における適切なソーシャルディスタンス維持を目的とした啓蒙活動に活用してもらうというもの。
あくまで他者が利用するMAMORIO製品と自身のスマートフォンとのBluetooth通信によるすれ違いをもとにしたディスタンスレベルを表示するもので、実際の感染者とのすれ違いを示したり、具体的な接触回数による感染リスクを定義するものではない。また、すれ違い時のユーザー情報や登録物品の情報が相手に伝わることはない(利用者の許諾なくこれらすれ違いのデータが第三者に提供されることはない)。
ディスタンスレベル表示機能はiOS版MAMORIOアプリ(Ver4.1.1)で利用でき、MAMORIO製品を購入する必要はない。(ディスタンスレベル表示機能は社会情勢の変化をふまえて、予告なく機能等を停止/変更になる可能性がある。)
濃厚接触者を割り出せる「濃厚接触度測定レポート機能」
国立感染症研究所が4月22日に公表した要領によると、新型コロナウィルスの濃厚接触者の定義として「患者が発症する2日前から、1メートル程度の距離で、マスクをせずに15分以上会話した場合」という3つの要素が一例としてあげられている。企業内で新型コロナウィルスの感染者が発生した場合は、これら条件に当てはまる感染者との社内の濃厚接触者を速やかに特定し、該当想定者には在宅勤務を指示するなどの速やかな指示と対応を行うことが事業継続性(BCP)対策として重要になる。
「濃厚接触度測定レポート機能」は、前述のディスタンスレベル機能を応用し社内の従業員間における濃厚接触者の特定をサポートするオプションサービス。通常時は企業で従業員の入館証やIDカードの紛失防止対策として使用し、万が一社内において新型コロナウィルスの感染者が出た場合は利用企業社の承諾のもと、これらMAMORIOの過去の検知情報から社内間での詳細なすれ違い情報を分析し、患者が発症する二日前から社内で患者と近接した可能性が高い従業員データを速やかに分析・レポート形式で担当者に提出する。
「濃厚接触度測定レポート機能」は法人向け紛失防止ソリューション「MAMORIO Biz」に申し込み、利用した企業のうち、当該機能オプションについても申し込みの希望を行った企業に対して提供される。
法人向けサービスの「MAMORIO Biz」は「MAMORIO」の機能に加え、ウェブ上での管理コンソールを追加し、グループ内での利用ユーザーや利用物品のデータ等の一括管理を可能とし、入館証やPCといった重要な企業備品の紛失防止を目的としたサービス。
URL
https://mamorio.biz/
レポート機能は無償だが、通常のMAMORIO Bizの利用費用は必要。申し込みが多数の場合は、予告なく提供条件が変更となる可能性がある。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。