パイオニア株式会社はスマートフォンの主要機能を車載機のタッチパネルや音声で操作できるディスプレイオーディオ「DMH-SF700」「DMH-SZ700」の2機種を6月に発売することを発表した。いわゆるコネクテッドカーを実現する「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応している(別売のケーブルが必要)。また、「Amazon Alexa」にも対応していて、市販のディスプレイオーディオ製品としてはAlexa対応は国内初の機種となる(パイオニア調べ、発表時時点)。価格はオープン。(上の画像はDMH-SF700)
「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応
SF700とSZ700はスマートフォンを接続し、音楽再生やカーナビ、ハンズフリー通話、YouTube動画再生などが利用できる。「Apple CarPlay」「Android Auto」の各サービスをタッチパネルや音声で手軽に操作することができる。また、YouTubeなどの無料動画配信サービスなど、お気に入りのサイトをスマートフォンの専用アプリでブックマークし、ディスプレイオーディオに連携して高画質・高音質で楽しむこともできる。
■動画 Pioneer カロッツェリア ディスプレイオーディオ イメージ映像
外観イメージ
「Amazon Alexa」にも対応
両製品は「Amazon Alexa」に対応しているため、音楽再生やラジオ、ニュースなどさまざまなスキルや機能を音声で呼び出すことができる。また、専用Alexaスキル「カロッツェリア スキル」も用意され、このスキルを使って再生ソースの切り替えやイコライザー設定など、音声で操作することができる。
なお、Amazon Alexaを利用するにはスマートフォンなどで、Wi-Fiテザリングによるインターネット接続が必要となる。
Amazon Alexa利用時には、「Apple CarPlay」「Android Auto」は利用できない。
スマートフォンとの連携で多彩なエンタテインメントが楽しめる
両製品はiPhoneやAndroidスマートフォンと接続して、「Apple CarPlay」や「Android Auto」の各サービスを操作できる。接続後はスマートフォンのナビアプリを大画面に表示してカーナビとして使用したり、「Siriアイズフリー」や「Googleアシスタント」による音声認識にも対応している。例えば、Siriアイズフリーは指で操作せずに音声でiPhoneの操作ができる機能。走行中でも画面を注視せずに目的地の検索や音楽再生、テキストメッセージの送信などが可能。
専用アプリ「CarAVAssist」からはお気に入りのWebサイトをブックマークして、大画面ディスプレイで再生できる他、壁紙のカスタマイズやディスプレイオーディオ本体の設定を行うことができる。
ハイレゾ音源相当にアップグレード「マスターサウンドリバイブ」機能
SF700とSZ700には高音質で臨場感あふれる「ハイレゾ音源再生」(96kHz/24bit)機能や、ハイレゾ音源をBluetoothで楽しめる「LDAC」(日本オーディオ協会の“Hi-Res Audio Wireless”に認定されたコーデック技術)に対応。圧縮音源やネットワーク動画、映像ソースなどをハイレゾ音源相当にアップグレードする「マスターサウンドリバイブ」機能も搭載している。また、高音質パーツの採用や徹底したノイズ処理を施し、よりクリアで解像度の高い音を実現しているという。
さらには、HDMI入力(1280×720p)にも対応し、メディアストリーミングプレイヤーの映像を高画質で再生できるほか、USBデバイスやポータブルHDDに保存したフルHD動画の再生も可能。(HDMI入力の際は別売のHDMI変換ケーブル「CD-HM120」もしくは「CD-HM110」が必要)
・常用するアイコンのショートカット設定や画面レイアウトを好みに応じてカスタマイズできるインターフェース
・ドライバーが入れ替わった際に、各個人で設定したホーム画面に自動で切り替わる「パーソナルHOME」
・ハードキーに静電容量方式を採用するなどのフルフラットデザイン
・ディスプレイの位置(上下/左右/前後)や角度などを使いやすい位置に調整可能(DMH-SF700のみ)
・バックカメラ接続対応に加え、駐車をアシストするガイド線の表示機能
・Bluetoothによるハンズフリー通話や楽曲のワイヤレス再生に対応
・リアモニター出力端子(RCA)を装備
・「タイムアライメント」機能、「13バンドイコライザー」機能などの多彩なオーディオ調整能力
パイオニア株式会社 関連記事