あのロボットに似てる? 4足歩行ロボット「Unitree A1」の国内販売を発表 ジョギングやバク転、尾行だってできる

TechShare株式会社は、Unitree社の国内正規代理店として、4足歩行ロボット「Unitree A1」の販売を2020年5月18日から開始することを発表した。同社は「Unitree A1」を訴求するため、オンラインセミナーを6月下旬から定期開催する予定だ。

4足歩行ロボット「Unitree A1」はバッテリーで動作する4足歩行ロボット。3Dカメラを搭載したVisual SLAM技術で、周囲の障害物や人間との衝突を回避したり、顔認識で人物を特定するなどの機能を持つ。
サイズはH40cmxW50cmxD30cm(歩行時)と中型犬程度の大きさで、ボストンダイナミックス社のSpotやUnitree社のAlienGoなどの4足歩行ロボットと比較すると小型。本体重量は12kg程度。



似ているのは姿だけではない。Unitree社の自社開発の高性能モーターを搭載し、12自由度。最大積載重量5kgながら、平地では最大11.8km/hの速度で走行できて、更にはバク転などもできる高い運動性能を実現している。

バク転の動画

オーナーと一緒にジョギングだってできる。

Unitree A1の本体にはジャイロセンサー、各足先には力覚センサーが搭載され、力覚情報とジャイロの姿勢情報の高速なフィードバック制御が実装されている。凸凹のある野原や荒れ地、段差のある道路、階段などの外乱の大きい環境でも、スムーズに歩行できる制御性能を実現しているとのこと。なお、坂道を移動する最大登坂角度は20度。


胴体IMUの数は1、胴体のIMU自由度は6
【主な仕様】
■マシンサイズ・重量
・本体重量(バッテリーを含む): 12kg±1kg
・サイズ
立脚時(歩行時): 長さ50cm x 幅30cm x 高さ40cm
折畳時(ホールディングモード): 長さ45cm x 幅30cm x 高さ15cm
■歩行性能
・可搬重量: 5.0kg
・平地走行速度(最大): 3.3m/s(11.8km/h)
・最大登坂角度: 20度
・バッテリー寿命
連続歩行時の持続時間: 1.0〜1.5h
立脚状態の持続時間: 2.5h
■マシン・搭載コンピュータ・センサー
・Force Sensor:4コ搭載(足先)
・自由度(サーボモータ数):12
・胴体IMUの数:1
・胴体のIMU自由度:6
・各足自由度(モーター数):3
・オンボードコンピュータ搭載
・Ubuntu(Real-Time)を搭載したロボット
・ユーザコントロールインターフェース:USBまたはイーサーネットインターフェース


ラズパイ版とJetson版

研究・開発者向けに、標準のA1に、LiDARの追加搭載とコントローラを標準のRaspberry Pi 4から、NVIDIAのGPUを搭載したAIコンピュータボード「Jetson TX2」にアップグレードしたA1 Explorerのバージョンも用意されている。LiDARによる360度のセンシングと高性能な「Jetson TX2」のコンピューティングパワーで、SLAMや機械学習などアドバンスドな機能性が実現できる、としている。




価格は128万円から

Unitree A1販売価格はスタンダードバージョンで128万円(税抜)、Explorerバージョンで178万4千円〜。Unitree A1の販売は、TechShareの直販及びWeb通販サイトでの販売の他、同社の国内販売店を通して、販売を順次拡大していく考えだ。


Unitree社とTechShareについて

Unitreeは低価格・軽量・安定した運動性能を持つ電動の4足歩行ロボットを開発するロボットベンチャー。2016年の創業以来、AlienGo、A1などの4足歩行ロボットを複数開発する。4足歩行ロボットを手軽に幅広い分野で利用してもらう環境を目指す。

TechShare株式会社は「テクノロジーをもっと身近に」を合言葉に、技術普及に貢献することを目的とした企業。現在は、シングルボードコンピュータ事業、センシングデバイス事業、ロボット事業、ソフトウエア事業の4つの事業を核に、ハードウエア製品・ソフトウエア製品の販売、カスタマイゼーション、受託開発、教育サービス提供など幅広い事業形態で展開している。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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