アバターロボットの開発を手掛けるMira Roboticsは、接触感染の拡大防止策として「UV-C(紫外線)除菌機能を搭載したロボットハンド」を新たに開発したことを発表した。
同社のアバターロボット「ugo」(ユーゴー)は警備・点検・清掃といった施設内での一部業務を、人と接触せずに遠隔操作と自律機能で実施する実証実験を重ねている。さらに、新開発したこのロボットハンドを「ugo」に装着することで、巡回移動の中で「ついで作業」として定期的に除菌作業も行うことが可能となる。
不特定多数の人が触れる場所を定期的に除菌
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が世界中で感染拡大しており、COVID-19との闘いが長期化する中で「Withコロナ」を想定した行動変容が求められている。
同社によれば、新型コロナウィルスの感染の仕方は、主に「飛沫感染」と「接触感染」に分けられる、という。飛沫感染は咳やくしゃみなどを吸引してしまうことによる感染で、いわゆる3密と呼ばれる閉鎖空間を避けることで感染リスクを減らすことができる。一方、接触感染は、ウイルスが付着している部分を触ったのち、口や鼻の粘膜から感染する。
3密を回避したとしても感染者と同じ施設を利用していれば、ドアノブ、手すり、エレベーターのボタンや電気スイッチなど、不特定多数の人が触れやすい場所、いわゆる「ハイタッチサーフェス」を通して感染するリスクが潜んでいる。この「ハイタッチサーフェス」を定期的に除菌することで施設全体の感染リスクを格段に下げることができる。
Mira Roboticsはそこに着目し、アバターロボットに「UV-C除菌機能を搭載したロボットハンド」を組み合わせた。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。