テレビ朝日が一般社団法人映像情報メディア学会にて「2019年度技術振興賞コンテンツ技術賞」を受賞した。同賞は毎年、コンテンツ制作分野において技術的な創意工夫により著しい功績をあげた個人または団体に授与されるもので、テレビ朝日はAI inside株式会社と共同開発した『AIとVideo OCRによるリアルタイム日本語変換システム』においての受賞となる。2020年6月4日に発表した。国際映像の字幕スーパーをAIが日本語に自動変換する技術、ゴルフ中継で選手の名前をリアルタイム変換して実績を示した。
『AIとVideo OCRによるリアルタイム日本語変換システム』
同技術は、海外スポーツ中継の国際映像にスーパーされる英語選手名CGを『AI技術』、『Video OCR技術(映像内の文字を読み取り、データ化する技術)』等を駆使し、自動かつリアルタイムに日本語選手名CGへ変換するシステムだ。従来オペレーターが行っていた変換作業を一部無人運用としたり、従来比1/3の速度で正確な作業を実現したほか、一日8時間を超える放送となったゴルフ中継番組で省人員・効率化に大きく寄与。これらの功績が評価されて、今回の受賞となった。
同社はAI-OCR「DX Suite」や、あらゆるAIの運用を実現するエッジコンピューティング「AI inside Cube」で培った技術を生かし、テレビ朝日と共同開発を進めていた。同システムでは、AI inside Cubeに共同開発のAIを搭載することで、リアルタイムでの自動日本語変換を実現。この技術は2019年10月に行われた「ZOZO CHAMPIONSHIP」や同年7月にAbemaTVで配信された「全英オープンゴルフ」などでも使用され、選手名CGを「英語表記」から「日本語表記」へ自動で素早く、正確に置き換えることに成功している。
■【動画】AI-OCR「DX Suite」コンセプト動画
今後も同社は、誰もが特別な意識なくAIを使える社会の実現に向け、すべてのAIの学習と推論のプラットフォームになるべく研究開発を進めて行くと述べている。
https://dx-suite.com/casestudy/2020/03/26/uservoice024
AI inside株式会社