AI清掃ロボット「Whiz」を10業種に無償提供 ソフトバンクロボティクスが発表 施設の清潔度をロボット技術で支援

ソフトバンクロボティクスは2020年4月から国の緊急事態宣言発令中に発表した生活インフラ6業種と清掃員への緊急支援を実施。これには多くの企業から好評があったという。緊急事態宣言の解除により、自粛要請が段階的に緩和されている中、生活インフラとされる業種以外の施設やオフィスでも、これまで以上の清潔な環境にすることが求められている。

そこで、ソフトバンクロボティクスは「コロナに負けるな!施設応援キャンペーン」としてホテルやレジャー施設、オフィスへの「Whiz」の無償提供を開始するとともに、生活インフラ6業種と清掃員への緊急支援を延長する。

ソフトバンクロボティクス株式会社はAI清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)を無償で提供する「コロナに負けるな!施設応援キャンペーン」を6月15日から実施することを発表した。


「コロナに負けるな!施設応援キャンペーン」

「コロナに負けるな!施設応援キャンペーン」は申し込みを行ったあとに利用開始してから翌月の末まで「Whiz」を無償で利用可能。6月から利用を開始した場合は7月31日まで。7月から利用を開始した場合は8月31日まで。8月から利用を開始した場合は9月31日までとなる。

キャンペーン対象施設は「ホテル、旅館などの宿泊施設」「小売店」(スーパーマーケット、ドラッグストアを除く)「レジャー施設」「オフィス」。申し込み期間は2020年6月15日~7月31日まで。


「生活インフラ業種と清掃員への緊急支援」

「生活インフラ業種と清掃員への緊急支援」は生活インフラ6業種に対して「Whiz」(ウィズ)とATP検査機・粒子量検査機による施設清潔度調査を無償で提供するもの。「Whiz」は申し込みを行ったあとに利用開始してから翌月の末まで無償で利用可能。申し込み期間は8月15日まで。

対象となるのは「医療施設・隔離施設」「住宅・介護施設」「官公庁・金融機関」「スーパーマーケット・ドラッグストアなどの小売」「駅・空港」「工場・物流」。



乾式バキュームクリーナーのAI清掃ロボット「Whiz」

「Whiz」は主にカーペットなどの床の清掃を目的とする自律走行が可能な乾式のAI清掃ロボット。自動運転技術「BrainOS」を搭載。最初に「Whiz」を手押しして清掃エリアの地図データを作成し、記憶させる。一度清掃ルートを作成・記憶すれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、清掃時の品質を一定に保つことができる。また、清掃ルート上に人や障害物が出現しても、「Whiz」に搭載された複数のセンサーが検知することで、回避しながら走行することが可能。




「Whiz」の清掃で床面の新型コロナウイルスが大幅に減少

ソフトバンクロボティクスは「Whiz」による新型コロナウイルス量の削減効果を確認するため、バイオメディカルサイエンス研究会に依頼して調査を実施。新型コロナウィルスの全貌はまだ明らかになっていないが、以前よりウィルスは床面に溜まりやすく、床面の清掃はホコリだけでなく、ウィルス除去にもある程度の効果があるという説があった。

実証では「Whiz」の清掃前後で床面の細菌量は大幅に減少したこと、新型コロナウイルスもPCR検査でわずかに検出されたものの、同じく大幅に減少することが確認できたとしている。この結果は人が歩くことで細菌やウイルスが飛散しやすい床面を清掃する「Whiz」の効果がウィルス除去に対してある程度の有効性が確認されたことになる。


調査は東京都江戸川区・江戸川保健所の協力の下、新型コロナウイルス感染症軽症患者の受け入れを行っている施設で実施。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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