株式会社アルゼゲーミングテクノロジーズは自社開発したロボット『ARISA(アリサ)』が近畿日本鉄道株式会社の「近未来ステーション構想」に2020年7月1日から参加することを発表した。
ARISAは、大和西大寺駅コンコースに設置され、乗り換えや駅構内の情報、観光スポットなどを対話と映像で案内する。
ARISAは日英中韓の4ヶ国語での音声、映像を使った案内機能をもち、それ以外にも、ユーザーに興味を持たれ親しまれるロボットとして、雑談や記念撮影といった機能を備える。大和西大寺駅では、案内を通して、回答できなかった質問などを学習・改善していくのだという。
同型のロボットは過去に都営大江戸線の上野御徒町駅でも実証実験を行った経緯がある。
「近未来ステーション構想」とは
近鉄では、「近未来ステーション構想」と題し、AIやITなどの先端技術を活用した新しい駅運営の形を検討している。今回大和西大寺駅では、ARISAを始めとした駅案内ロボットや大型マルチディスプレイによる駅来場者への細やかな案内に加え、ハンディキャップを持つ来場者をAIカメラにより認識し、駅務室内のスタッフにスムーズに連絡するシステムなどを採用。来場者へのサービスや安全性の向上を図っている。
案内用の大型マルチディスプレイと、AI認識でハンディキャップユーザーを検知通報する改札口見守りシステム
また、この他にも、駅で働くスタッフ向けの改札機に指紋認証システムを試験導入し、生体認証に関する課題抽出をするなど、先進技術を取り入れた未来の益を目指し、サービスや安全性の向上に努めていくと言う。
■参考 都営大江戸線の上野御徒町駅での実証実験の様子
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