ソフトバンクロボティクスグループは、AI清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)の世界販売台数が2020年6月末に累計1万台を突破したことを発表した。同社によれば、これにより業務用自律清掃ロボット販売数において、世界シェアNo.1を獲得したという。
「Whiz」は、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する人型ロボット「Pepper」に続く2種類目のロボットとして2018年11月に発表、2019年5月から提供を開始したAI清掃ロボット。
その後、香港やマカオ、シンガポール、米国でも提供を開始し、現在5カ国・地域で販売している。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年6月には「Whiz」で清掃することで床面の新型コロナウイルス量を削減することを実証した他、「Whiz」と薬剤を組み合わせて壁やドアノブなどを消毒する「除菌ソリューション(β版)」の提供も開始した。
施設の清潔さに対する世界的な関心の高まりや、清掃作業を人の手からロボットへ移行したいというニーズの拡大により、「Whiz」の世界販売台数が累計1万台超を達成する追い風となった。「Whiz」を販売した5カ国・地域で、これまでに「Whiz」が床面の清掃で走行した距離は延べ33.5万kmを超え、これは地球約8.5周分に相当するという。
また、「Whiz」は業務用自律清掃ロボット市場におけるマーケットシェア55%を獲得し、販売台数世界シェアNo.1の業務用自律清掃ロボットとなった。同社は業務用清掃ロボットの世界需要は、今後も拡大するとみている。
また「ソフトバンクロボティクスグループは、今後も新しい時代に求められる施設の清潔さ向上と清掃業界の高度化に取り組んでいきます。同時に、清掃員の不足や高齢化など、清掃業界が抱える課題の解決を目指します」とコメントしている。
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