流通経済研究所は「リアル店舗活性化プロジェクト」の中で、ショッパー(買い物客)視線を学習したAI(人工知能)の育成を研究パートナーと共同で行うことを発表した。(上の画像は育成中のAIによる視線推計結果イメージ)
流通経済研究所は近赤外光を使った脳計測技術(NIRS)による脳活動をリアルタイムに可視化する技術を持つNeUと、空間体験価値を定量化するVR用SaaS「ToPolog(トポログ)」を展開するジオクリエイツと連携した研究により、ショッパーの視線推定ができるAIのベースモデルを開発。今後は、視線データと同時に収集している脳活動データを学習データとして設定し、ショッパーの購買行動における無意識的な評価についても検討できるよう、育成を進めていく。また、消費財メーカーなどに研究プロジェクトへ参加を募り、追加でショッパーの視線および脳活動の情報を取得する調査を行い、AIの活用の幅を広げていく予定。
VRを活用して無意識の買いやすさ評価に取り組んでいる
「リアル店舗活性化プロジェクト」は進化し続けるリテールテクノロジーを活用し、店舗内における買物客の行動を分析し、買物価値を高め、ストア・ロイヤルティを高める売場施策について研究する流通経済研究所・店頭研究開発室が企画・運営する研究プロジェクト。2018年度から新展開として、VR(バーチャル・リアリティ)を活用した店舗施策の研究や脳血流計測による無意識の買いやすさ評価に取り組んでいる。
同プロジェクトでは、より広くAIを活用していくためにプロジェクトに参加できる消費財メーカー、卸売業を募集している。流通経済研究所は同プロジェクトを紹介するためのセミナーを企画している。セミナーはリアル会場とバーチャル会場(zoom)で行われ、リアル会場は「VRによる売場評価の体験」と「AI視線推定」を体験可能。いずれも参加費は無料。
・開催日時:2020年7月15日(水)15:00~17:00(受付開始:14:30~)
・会場
【リアル会場】流通経済研究所セミナールーム1(デモ実施・10名まで聴講可)
【バーチャル会場】zoomによるライブ配信(200名まで聴講可)
・参加費:いずれも無料
・対象者
消費財メーカーのマーケティング、ブランド開発に関わる方
消費財メーカー、卸売業で小売業のプロモーション企画、提案に関わる方
消費財メーカー、卸売業で新しい視点でリアル店舗活性化のための店頭施策を考えたい方
(上記の業種以外の場合、お申込みをお受けできない場合がございます。あらかじめご了承ください。)
■お申込み:流通経済研究所サイトより受け付けます
URL
https://www.dei.or.jp/seminar/seminar_200715
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。