ロボホンでAI画像認識や対話プログラミングを楽しく学べる小学校向け「AI教育パック」シャープが発売

2020年度導入の新「学習指導要領」により、小学校でのプログラミング教育が必修化され、ICT教育は今後、さらなる普及が見込まれている。また、政府が策定した「AI戦略2019」では、顕在化するAI人材不足への対応として、学校でのAI教育の必要性が説かれている。


こうした中、シャープは、コミュニケーションロボット「RoBoHoN」を活用した、小学校向け「AI教育パック」を、教育機関や自治体などの法人を対象に2020年7月3日より販売した。同パックは、ロボホンの動作や対話プログラムをブロックの組み合わせにより簡単に作成できる同社のソフトウェア「ロブリック」や、株式会社リクルートが提供するディープラーニングに関するAPIの「A3RT(アート)」を活用したチャットボットアプリなどのAI教育ツール、授業カリキュラム(監修:合同会社MAZDA Incredible Lab代表 松田孝氏)がセットになっている。

「ロブリック」操作画面イメージ

さらに、同パックを活用したオンライン授業サービスをクラウドファンディングサービス「Makuake」にて7月3日より販売。同サービスは個人ユーザーでも購入可能だ。


小学校向け「AI教育パック」の主な特長

教育機関や自治体などの法人を対象に、「ロブリック」や「A3RT」などのAI教育ツール、授業カリキュラムをセットにした小学校向け「AI教育パック」であり、「Makuake」にて販売されるオンライン授業サービスには、申込1件につき、ロボホンが1体、約1か月間貸し出される。

▼オンライン授業サービス概要

サービス名 小学校向け「AI教育パック」
使用機器・ツール ・ロボホン<SR-03M-Y/SR-04M-Y/SR-05M-Y>
・AI教育ツール(ロブリック/A3RT)
・授業カリキュラム(全8コマ)
価格 オープン価格
発売日 2020年7月3日

ロボホン<SR-03M-Y>



ロブリック

ディープラーニング解析により画像認識を可能にする、ディープラーニングフレームワーク(Google提供)「TensorFlow Lite」を搭載。人物や果物などをロボホンのカメラで撮影するだけで、AI学習によりロボホンに覚えさせることが可能だ。学習した対象物をロボホンのカメラで認識すると、あらかじめプログラムした特定の動作や返答を行う。


「A3RT」

ロボホンへの質問に対し、クラウド上のAIが自動で返答を生成。ロボホンを介してAIとの対話を体験できる。また、全8コマからなる授業カリキュラムは、ロボホンやAI教育ツールを活用しながら、AIについての理解を深めるとともに、児童自らがAIの特長や利点、課題などを考える機会を提供する。


授業カリキュラム

同カリキュラムは、2020年2月10日から3月2日まで、東京都小金井市立前原小学校の5年生を対象に、全10コマの実証授業を実施した。その実証結果をもとに、同パックの授業カリキュラムは全8コマに改編された。

▼ 授業内容

1 【Society 5.0】
AIやIoTなどの技術革新による生活の変化を学び、これから訪れるSociety 5.0時代について考える。
2 【「ロブリック」基礎学習】
プログラミングのベースとなる基本知識を学ぶ。「ロブリック」でロボホンを制御するプログラムを作成する。
3 【「ロブリック」応用学習】
逐次実行、条件文、繰り返しなどのプログラムの基礎に加え、変数やリストなども学び、自由にプログラムを作成する。
4 【AIによる「音声認識」】
ロボホンに話しかけた内容とその認識結果を確認することで、AIによる音声認識を学ぶ。
5 【AIによる「対話生成」】
ロボホンに話しかけた内容とAIが生成した返答を確認し、AIによる対話生成を学ぶ。
6 【AIによる「画像認識」体験】
ロボホンに人や物を学習させ、画像認識を体験。認識結果により、特定の動作や返答を行うプログラムを自由に作成する。
7 【AIによる「画像認識」学習】
画像認識の仕組みや、自動運転、病気の発見などの応用事例を学び、AIについての理解を深める。
8 【まとめ】
これから訪れる未来に対し、自分たちがどのように関わり、何ができるのかを想像し、発表・議論を行う。


「ロブリック」https://robohon.com/apps/robrick.php 
「Makuake」プロジェクトサイトhttps://www.makuake.com/project/robohon/
ロボホン公式サイトhttps://robohon.com/ 
関連サイト
シャープ公式

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ロボスタ編集部

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