楽天の自動走行ロボット(UGV)が宿泊者に朝食と夕食を届ける 8月から「東急リゾートタウン蓼科」で開始
楽天は東急リゾーツ&ステイが運営する長野県茅野市の複合リゾート施設「東急リゾートタウン蓼科」で自動走行ロボット(UGV)を活用した商品配送サービスを開始することを発表した。
今回の取り組みでは2020年8月1日(土)〜9月22日(火)の期間中、土曜日、日曜日、祝日の「THE CAMP」宿泊者が「THE CAMP」各テントヴィラに備え付けのスマートフォン端末に内蔵されている専用アプリから注文を行うと、楽天が提供する自動走行ロボットが「グラマラスダイニング蓼科」内のアウトドアグリルが楽しめる「THE ROOF」からテントヴィラを備えた「THE CAMP」までを自動走行して、バーベキュー用食材などを配送する。到着後、宿泊者は自動走行ロボットの操作パネルに暗証番号を入力すると、配送ボックスが解錠されて、商品を受け取ることができる。
同サービスは夕食と朝食時に提供され、夕食時はバーベキュー用食材、ウェルカムオードブルおよび食後デザートを含む全19品目を、朝食時はパンやサラダなどの朝食セットが配送される。
これまでは施設のスタッフが注文ごとに各テントヴィラへ配送を行っていたが、自動走行ロボットが商品を配送することにより、非対面での受け渡しや配送時の省人化と効率化を実現。なお、東急リゾーツ&ステイが運営する施設において自動走行ロボットにより商品配送サービスを提供すること、楽天が自動走行ロボットを活用した無人配送ソリューションを提供し、提供先の運用のもと商用サービスとして展開されるのは今回が初めて。
楽天は2020年内に自動走行ロボットの公道走行による配送サービス実証を予定
自動走行ロボットの本格的な社会実装に向けては、近年の宅配需要の増加に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う非対面での配送ニーズの高まりを受けて、日本政府も公道走行実証を2020年内の早期に実行する方針を掲げている(第38回未来投資会議)。楽天は、これまでも自動走行ロボットを活用した一般利用者向けの商用配送サービスの提供や、社会実装に向けた実験を各地方自治体やパートナー企業等と連携しながら実施してきた。2020年内には自動走行ロボットの公道走行による配送サービスの実証も予定している。
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東急リゾーツ&ステイは「東急リゾートタウン蓼科」を大自然に囲まれた森林の中で過ごす「もりぐらし」をコンセプトとして運営し、リゾート地で過ごす様々な楽しみ方を提供してきた。今回の自動走行ロボットを活用した取り組みにより、環境面への配慮や商品提供時の省人化、新たな楽しみの創出を目指している。また今後、「東急リゾートタウン蓼科」内に存在する別荘地での試験運用の検討を開始し、別荘地定住者が増加していることから買い物支援の側面で利用持続可能なリゾート地の運営方法構築を目指している。
両社は今後も、社会のニーズを捉えたサービスの提供を通じて、より便利で豊かな生活の実現に向けて協力していくとしている。
【イメージ画像】楽天の自動走行ロボットを活用した商品配送サービス
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。