キリンビールと凸版印刷は「ホップ生産地と工場見学をつなぐ! IoA工場見学」と題して、ビールの原材料であるホップの生産地である岩手県遠野市とキリンビール仙台工場をリアルタイムに生中継する工場見学イベントを2020年8月8日(土)に開催することを発表した。同イベントは抽選で宮城県在住の5組10名(1組2名・20歳以上のみ)が参加できる限定ツアーで、参加は無料。応募期間は7月29日〜8月2日(日)まで。
当日は凸版印刷の提供する「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用し、間もなく収穫時期を迎える遠野市のホップ畑にいるような遠隔体験を工場見学者ができるほか、キリンビール仙台工場で生育しているホップの収穫体験ができる。イベント当日にホップ畑と中継でつないだ映像の一部は、今年の「一番搾り とれたてホップ生ビール」の発売に合わせて、インターネット上で一般公開する予定。
360度映像を「IoA仮想テレポーテーション」を使用して配信
「ホップ生産地と工場見学をつなぐ! IoA工場見学」では凸版印刷が2016年より国立大学法人東京大学大学院情報学環 暦本研究室(教授:暦本 純一氏)と共同で研究・開発している「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用し、360度映像をリアルタイムで遠隔地に配信する。工場見学者は遠隔地にある広大なホップ畑の様子を高さ5mのホップ棚の視点から360度見渡すことができ、仙台工場にいながら実際にホップ畑にいるかのような体験ができる。また、首にかけるウェアラブルデバイス「IoANeck」を生産者が使用することで、見学者が生産者目線でホップ畑を見ながら、収穫適期のホップの特長や収穫方法を学ぶ企画も実施予定。なお、360度映像を「IoA仮想テレポーテーション」を使用して配信するのは日本で初めての取り組みになる。
遠隔観光体験、スポーツ観戦・コンサート鑑賞、遠隔就労などの用途を想定して開発した遠隔体験技術。IoA(Internet of Abilities)とは暦本純一教授により提唱された未来社会基盤で、人間の能力の拡張を目的とし、人やロボットが時間や空間の制約を超えて各々の能力を活用しあえるネットワーク環境のことを指す
体験後は、イベント特別体験として、仙台工場で生育しているホップ棚で、実際に収穫適期のホップを見極め摘み取り、記念に持ち帰ることができる。水分を含んだホップを凍結し、細かく砕いて使用する特許技術「凍結ホップ」と摘みたてのホップの両方の華やかな香りを体験できるのは、キリンの工場見学では初めて。
キリンビールはホップの国内試験栽培を開始して今年で100周年を迎えた。日本産ホップ生産者とビールの造り手の想いをユーザーに届けることで、ビールの魅力化と地域の活性化に取り組んでいく。凸版印刷は、情報とくらしをデザインする「社会的価値創造企業」を目指し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。