次世代ロボットエンジニア支援機構(Scramble)の顧問に日本ロボット学会会長の浅田稔氏が就任

一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構(通称Scramble)の顧問に、2020年7月より大阪大学特任教授で日本ロボット学会会長としても知られる浅田稔氏(冒頭の写真 中央)が就任した。

次世代ロボットエンジニア支援機構は、ものづくりやロボットに興味ある学生や子ども達の支援と、ものづくり界隈を活性化する役割を果たすため、様々な事業を展開している。この度、長年にわたり国内外の知能ロボティクス分野の発展やロボカップの創設などをはじめ学術・産業両界に貢献してきた大阪大学特任教授で日本ロボット学会会長の浅田稔先生を顧問に迎え、若手エンジニアの育成・支援事業を加速させる。





次世代ロボットエンジニア支援機構

次世代ロボットエンジニア支援機構は、日本のものづくりを担う次世代のエンジニアの育成、および、ものづくり業界・文化の活性化をミッションに掲げる。ロボットコンテスト(ロボコン)を人材育成の場として活用し、様々なロボコンに出場する学生・子ども達への製作費やメンター提供、ものづくりスペースの提供など多岐に渡る支援事業を実施している。


また、学生・子ども達から現役エンジニアまで全世代のスキルアップや初学者の参入障壁を下げる取り組み、および非エンジニア層に向けた広報活動などを展開し、エンジニアを憧れのカッコいい職業に感じてもらい、ロボット業界の人口増加を狙う事業を展開している。

尚、8月1日より全国の学生・子どもロボットコンテストチームから公募にて製作費等を助成する事業(ロボコンチーム支援プログラム:STEP)を開始。多くの学生・子ども達が思う存分学び、ものづくりに打ち込める環境作りの支援を今後も幅広く、加速的に実施していく、としている。

■ 動画

浅田稔氏のコメント

いまや日常生活においてもロボットやAIといったエンジニアリングに関係する話題に事欠かかない時代となり、それらがもたらす未来社会への社会的期待も増大する一方です。国内のロボット学術界、産業界は対外的に苦戦を強いられている状況ですが、COVID-19の惨禍が示すように、国と国の戦いではなく、人類全体が一丸となって立ち向かうことが重要です。そこでは、人々が多様な連携の中で、新たな価値を創造し、その価値がさらなる人々の連携に連なると期待されます。AIやロボットを高機能化するテクノロジーの側面のみではなく、多くの人々が豊かに暮らせることを目指すSDGsの思想を持って、進めることが大事です。そして、その基盤は将来を担う若手人材です。ロボカップ創設の体験から言えば、一番の財産は人のネットワークです。ロボットの競技会という場を通じて、技術的のみならず、心的にも切磋琢磨する過程に、少しでもお手伝い出来ればと思い、顧問に就任致しました。未来の研究者や技術者を受け入れる企業の皆様には、ぜひとも、このチャレンジに積極的な参画を期待しています。また、このチャレンジの主役である学生諸君、世界の未来のため、一緒に楽しくやりましょう。

代表理事・川節拓実氏のコメント

次世代のロボットエンジニア創出とその支援、ものづくり界隈の活性化に取り組むにあたり、国内外にて知能ロボティクスの第一線で研究に従事され、またロボカップ国際委員会プレジデントや日本ロボット学会会長を歴任されてきた浅田稔先生を顧問にお迎えすることができ、大変嬉しく、また心強く存じます。ロボットコンテストを通じた若手人材の育成また人的ネットワークの構築に取り組み、国内のものづくり業界を活性化に貢献できるよう全力を尽くして参ります。

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ロボスタ編集部

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