新規事業創出、企業のイノベーションを支援するイグニション・ポイントはサービスロボットのローカライズとグロース支援を行うIGP ROBOTICS株式会社を設立したことを発表した。イグニション・ポイントは2020年4月にロボット事業を設立しており、これを別会社化したのがIGP ROBOTICS。
IGP ROBOTICSはロボット事業の第1弾のソリューションとして、新型コロナウイルス対応で負担がかかっている医療機関向けにロボットソリューションを開発し、検温ロボット、紫外線照射ロボット、清掃ロボット等の複数のロボット導入を進めている。これに合わせ検温ロボットとして導入を進めているUBTECH社(中国深セン)のCruzr(クルーザー)対疫病モデルの日本総代理店になると共に戦略的パートナーシップ契約を締結し、国内展開を進める。また、ソフトバンクロボティクスの清掃ロボット「Whiz」の取扱いも開始している。同社は複数の国内外のロボットメーカーと交渉を進め、多様なロボットの展開を進めていく。
医療機関向けソリューションの展開
同社は新型コロナウイルス対応で疲弊する医療機関を支援するために、以下の複数のロボット導入を進めている。
・検温ロボット「Cruzr:Anti-Epidemicモデル」(UBTECH社)の導入により、医療スタッフによる個別検温の業務負担を軽減すると共に来院者の発熱状況を正確に把握することでの院内での安全・安心確保
・紫外線照射ロボットの導入により、新型コロナウイルス患者を受け入れるレッドゾーンでの安全確保
・病院内の案内ロボット「Cruzr」(UBTECH社)の導入により、病院内での医療スタッフと来院者の接触軽減による安全確保及び案内業務の効率化
・清掃ロボット「Whiz」(ソフトバンクロボティクス社)の導入により、院内の清潔化を通じた安全向上及び医療スタッフの負荷軽減と外部に委託する清掃コストの低減
・上記に加え、検体搬送ロボット、配膳ロボット等、医療機関に求められるロボットの導入を積極的に進める。
6月より実証実験を開始してきた川崎市の麻生総合病院では、複数ロボットの導入を進めると共に、他の医療機関とも導入に向けた検討を進めている。
麻生総合病院がAIロボット「Cruzr」を導入 来院者の検温・マスク確認、誘導などの実証実験 イグニションが「対疫病モデル」開発
医療機関向け支援ロボットを展開へ UBTECH「Cruzr」をベースに検温や受付を支援 感染予防・医療スタッフ負担を軽減
IGP ROBOTICS設立の目的
少子高齢化に伴う労働補完や労働効率化が求められる中、AI技術の活用や部品価格の下落によって、ロボットに対するニーズが拡大している。そのような中、IGP ROBOTICSは、ロボティクス分野において企画・開発・導入・運用・アフターサービスをトータルで支援するロボット向けプラットフォーマーとしてサービスを提供する。また、世界のロボットメーカと提携し、日本に加えグローバルでのロボットのローカラズや分野別のアプリケーション開発などを行い、オリジナルのサービスを提供していく。
第1段として新型コロナウイルス対応で負担がかかっている医療機関向けにロボットソリューションを開発し、検温ロボット、紫外線照射ロボット、清掃ロボット等の複数のロボット導入を進める。
IGP ROBOTICSの概要
社名 | IGP ROBOTICS株式会社 |
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代表 | 代表取締役社長 青柳 和洋 氏 |
本社 | 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー8F |
事業内容 | ・ロボット向けプラットフォームの提供 ・ロボットを活用したソリューションの企画・開発・運営 ・海外ロボットメーカーの国内展開、輸入及び代理店 |
URL | https://www.igp-robotics.com/ |
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。