誤差数センチメートルで位置がわかるGNSS測位サービスが個人向けにもスタート ソフトバンク子会社
2020年8月11日
By ロボスタ編集部
ソフトバンク株式会社の子会社で、位置補正情報の生成・配信事業を行うALES(アレス)株式会社は、個人ユーザ向けに、誤差数センチメートルの測位をするための補正情報をリアルタイムで配信する「センチメートル級測位サービス」の提供を、2020年8月7日から開始した。
同サービスは、農業用トラクターをはじめとする農業機械の自動運転や運転アシスト、農薬散布のためのドローンの自動航行などで活用されることを想定している。
「センチメートル級測位サービス」について
同社が提供する「センチメートル級測位サービス」は、ソフトバンクの独自基準点(固定局)が受信した信号などを基に、「ALES配信システム」で補正情報を生成し、ユーザーのGNSS受信機(移動局)へインターネット経由で補正情報を配信するNtrip方式のサービスだ。この補正情報と、GNSS受信機が受信した信号を活用してRTK測位(固定局)と移動局の2つの受信機を使ってリアルタイムに2点間で情報をやりとりすることで、高精度での測位を可能にする。誤差数センチメートルの高精度な測位が可能、としている。
基本利用料は年額36,000円(税抜)。ソフトバンクの独自基準点は全国3,300カ所以上に設置されているため、ユーザー側で基準点を設置する必要がなく、全国ほとんどのエリアで手軽に補正情報を受信可能。RTK測位を初めて導入する人も気軽に利用できる。
「センチメートル級測位サービス」の提供イメージ
▼ サービス概要
提供開始日 | 2020年8月7日 |
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利用料金 | 1IDにつき3万6,000円/年(税抜) |
契約期間 | 1年(2年目以降、1年単位で更新) |
備考 | サービスの利用には、RTK測位対応のGNSSアンテナやGNSS受信機(GNSSアンテナ内蔵型の受信機もあり)、Ntrip方式で補正情報を受信するためのNtripクライアントアプリケーション、インターネット接続が可能な通信端末が別途必要。なお、これらの費用は利用料金に含まれていない。 |
サービスの利用手順
(1) | RTK測位対応のGNSSアンテナやGNSS受信機など、補正情報を利用するために必要な機材を、農業機械やドローンなどの測位を行いたい機器に設置(または、これらが搭載された機器を用意)し、各機材の電源を入れます。 |
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(2) | スマートフォンやパソコンまたは機材付属のコントローラーから、Ntripクライアントアプリケーションを操作し、各機材と連携します。 |
(3) | Ntripクライアントアプリケーションで「ALES配信システム」と接続するための設定を行い、各機材がインターネットに接続されていることを確認したら、準備は完了です。 |
(4) | 以降は、GNSSアンテナで受信したGNSS信号のデータが、アプリケーションを通して「ALES配信システム」へ自動で送信されます。そのデータと独自基準点が受信した信号を基に、「ALES配信システム」が補正情報を生成してGNSS受信機に配信するため、RTK測位が可能になります。 |
「センチメートル級測位サービス」詳細ページ
https://ales-corp.co.jp/service/
https://ales-corp.co.jp/service/
関連サイト
ALES株式会社
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