検温時の不安や威圧感を「AI×キャラクター」で解決 北海道北見市の「ミントくん」とコラボし、実用テストを開始
ソフトウェア開発など行う株式会社要は、AIを用いたサーモグラフィーによって検温する「あんしんキャラサーモ」を開発し、実用テストを開始することを発表した。
「あんしんキャラサーモ」はサーモセンサーのみで体温チェックを行い、人物判定をAIで行う。製品使用時はインターネット接続が不要で、画像情報の取得をしないため、個人情報の流出などの心配はない。ユーザーが持ちよく店舗に来店できるように、ネガティブな気分を軽減できるようルックスや音声にこだわっているという。大きさは約50cm。
実用テストでは北見市観光協会公式キャラクター「ミントくん」とコラボし、「北見市観光協会」や「サテライトオフィス北見」(利用者向け)など北見市内の数か所で行う。期間は2020年8月27日(木)から1~2ヶ月程度を予定(延長の可能性あり)。今後は、様々なキャラクターとのコラボや、全国展開も目指す(実用化は10月、注文受付を9月から予定)。
自社開発のソフトでより安心な製品を
一般的に出回っている検温器は中国製のサーモカメラを日本語に翻訳して使用するものが主流となっている。「あんしんキャラサーモ」はセンサーをアメリカの軍用製品を作っている米国メーカーから取り寄せ、ソフトは自社で開発。現在出回っている製品の多くは、画像カメラとサーモカメラの2つのカメラを搭載している。これは画像から人の姿を検出する必要があるため。同製品はサーモセンサーのみで体温チェックを行い、人物判定はAIで行う。製品使用時はインターネット接続が不要で、画像情報の取得をしないため、個人情報の流出などの心配はない。
「AI×キャラクター」で検査に対する心理的な敷居を下げたい
Withコロナ時代において欠かせないものとなった体温検査。ショッピングモールなど、多くの人の出入りがある場所には欠かせないものになった。同社は「体調がよい日でも、いざ検温されるとなると、なんとなく不安になる…」検温に対して、体温が高かった人をあぶりだすようなネガティブなイメージがあると感じていた。そこで、検査に対する心理的な敷居を下げ、気を楽にして臨んでほしいという思いから、「AI×キャラクター」で見た目にも可愛らしく、威圧感のない、検温計を開発。ユーザーが持ちよく店舗に来店できるように、ネガティブな気分を軽減できるようルックスや音声にこだわっているという。
同社は北海道北見市と2017年に『北見市内のサテライトオフィスで「ふるさとテレワーク」を推進するIT関連企業とのICT環境を活用した地方創生に係る連携協定』を結んで以来、関係を築いてきた。また、自社のサテライトオフィスを北見市内に置いているほか、北見工業大学の研究室と共同研究も行っている。
同社は次のようにコメントしている。
「コロナの影響で世の中がちょ~っと暗い雰囲気になっているので、たくさんのキャラクターたちの力を借りて世の中の皆さんを少しでも明るくしたい!人手が足りないお店の人たちの検温の負担を少しでも軽減したい!コロナ禍で、社会全体に閉塞感のある状況を少しでも明るくできればと考えています。」
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株式会社要
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。