移動できるAI会話ロボット「AYUDA」が藤沢市役所で案内と誘導の実証実験
2020年9月3日
By ロボスタ編集部
株式会社CIJは、開発中のAIロボット「AYUDA」(アユダ)で、感染症対策を考慮した実証実験を神奈川県藤沢市役所にて実施する。藤沢市役所での実証実験は2020年1月に続き、2回目。
「AYUDA」は自律移動型のコミュニケーションロボット。身長は女性の平均と同じ160cm。顧客と同じ目線でサービスを提供する。前回に引続き今回も、藤沢市役所の協力のもと、市役所内での案内および誘導を行う(自律移動機構がある)。
※冒頭の写真は「前回の実証実験風景」(エレベーターホールヘの誘導)
CIJの「AYUDA」。自由度は頭×2、腕×5、手×2、台座×2。8時間駆動。カメラ、マイク、レーザーセンサー、超音波センサーを装備する。台湾では既に導入実績が豊富だと言う。
今回の実証実験では、前回の結果を反映した市役所案内業務代替の機能向上、コロナ禍における感染症対策としてのロボット活用の有効性の検証を行う。また、市役所の利用者からの意見を製品へフィードバックすることで、機能の向上を図る。「AYUDA」を今後展開していく上でのニーズや可能性を検証したいとしている。
■実証実験概要
実施期間:2020年9月7日(月)~11日(金)
実施時間:10時~17時
実施場所:藤沢市役所1階エントランス東側入り口付近
実施内容:前回実施した内容(※)に加え、以下を盛り込んだ実証実験を行う。
1.音声認識機能を向上し、タッチディスプレイへの接触なく音声のみで案内
2.来庁目的を話しかけると該当課への案内(1階フロアに限る)
3.自律移動による誘導箇所の追加(1階フロア2箇所の発券機へも誘導)
4.「AYUDA」で対応できない質問に対して、総合案内へ連携する通話機能を実装
5.感染拡大予防機能として検温・マスク検知機能による来庁者確認
※前回実施内容: https://www.cij.co.jp/news/item/2020/press_20200123.html