新型コロナ終息に向けて「新常態」(ニューノーマル)改革 日立ソリューションズがICT技術を体系化 画像認識エッジ/音声UI/協働ロボット

株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは従来より幅広い分野に採用されているAI技術を用いた画像認識ならびに音声認識のソリューションと製造現場向けのソリューションを新常態(ニューノーマル)を支えるソリューションとして新たに体系化し、さまざまな場面における新常態(ニューノーマル)の対応をサポートしていくことを発表した。


新常態(ニューノーマル)を支えるソリューション

昨今、新型コロナウイルス感染症拡大による社会情勢の変化を受けて、企業活動においては従業員と取引先、ユーザーに安心・安全な環境を提供しつつ、事業の維持、拡大が重要となっている。感染症予防のためには非接触、三密回避、リモート実行は不可欠となりつつある。また、これらは感染症の流行が終息した後にも「新常態」(ニューノーマル)になると想定され、仕事の仕方や仕組みの変革に取り組むことが急務となっている。

このような状況下、日立ソリューションズ・テクノロジーは保有するソリューションや技術で、接客現場、製造現場など、さまざまな場面における新常態(ニューノーマル)の対応をサポートする。


1. 画像認識エッジソリューション(人物を検知し距離や体温を測定)

独自のディープニューラルネットワーク技術により、単眼カメラの画像からリアルタイムに人物を検知し距離を測定することが可能。商業施設、オフィス、作業現場等における混雑状況、入退場の人員数、人流を自動で測定し、その結果を利用者や施設管理者へリアルタイムに通知することにより、密接・密集状態の回避やクラスタの発生予防を図ることができる。


画像認識エッジソリューションを活用した密接・密集予防イメージ

さらに混雑度や人流のデータをクラウド上で解析することで、時間帯別の混雑度予測なども可能となり、施設管理者は施設の感染予防対策に役立てることができる。また、設置するカメラをサーマルカメラにすることで検出する人物の体温測定ができ、感染の可能性がある人物に警告を発することもできる。



2. 音声ソリューション(音声UIの導入)

各種音声ソフトウェア(音声認識・合成、文字書き起こし、多言語翻訳)により、音声を使った機器操作やガイダンスを実現することが可能。商業施設などで対面やタッチパネルで行う案内や受付業務を自動音声でガイドすることにより、非対面・非接触な接客を実現し、利用者と担当者の感染リスク低減に貢献する。


音声ソリューションを活用した非対面・非接触な接客イメージ

介護現場においては、音声ソリューションによる記録帳票作成やスタッフ間の情報共有を支援するハンズフリーシステムの実証実験が開始されている。このシステムにより作業効率向上やペーパーレス化に加え、ソーシャルディスタンスを維持しながらも、介護スタッフ間の円滑で効率的なコミュニケーションが図ることができる。



3. 製造現場ソリューション(協働ロボット活用)

製造現場においては、作業の一部を協働ロボットで置き換えることで省人化を図るとともに、作業員の密接・密集防止対策を実施することが可能。また、遠隔監視機能により、協働ロボットや設備装置の稼働状況をスマートフォンや自宅PCからも確認でき、さらに、設備装置への段取り換え指示や加工条件指示を自動またはリモートで実行可能。これにより従業員の接触機会を減らし、同時にペーパーレス化にも対応できる。


製造ソリューションと協働ロボットを活用した新常態(ニューノーマル)製造現場のイメージ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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