自立走行可能な「リモートワーキングロボット」を無償貸出 病気を抱えながらも「自分らしく働く」ことを支援
ヤンセンファーマ株式会社は患者が病気を抱えながらも「自分らしく働く」ことを支援するため、自立走行可能なビデオ会議ロボット「リモートワーキングロボット」の無償貸出を開始したことを発表した。(上の画像はリモートワーキングロボットの特設ページから引用)
「リモートワーキングロボット」を活用することで患者が在宅勤務をしながらオフィスを歩き回ったり、会議に出席したり、雑談したりなど、遠隔でも同僚や上司と顔を見てコミュニケーションを取れる環境を実現できる。なお、リモートワーキングロボットは今年7月にジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループで導入されている。
無償提供の条件は次の3つを全て満たす人。貸出期間は1回につき最大2週間。
1. 病気を抱える人(疾患は問わない)
2. リモートワーキングロボットの送付先となる会社の同意を得られる人
3. 在宅勤務での利用を約束できる人
電話番号:050-5835-2428※通話料有料
(お申込みいただいた方の中から、貸出基準に沿ってご利用者様が選出される旨をご了承ください。また貸出開始にあたっては、患者さん、患者さんが所属する会社、ヤンセンとの三者契約を締結させていただきます。)
■受付時間
10時~17時(土日/祝日・年末年始を除く)
■リモートワーキングロボット スペック
高さ:119cm~150cm
重量:約 6.8 kg
バッテリー持続時間:約4時間(※但し、利用状況により異なります)
充電時間:約2時間
■リモートワーキングロボット 特設ページ
https://www.janssenhealthnet.jp/remoteworkingrobot
3人に1人が病気を抱えながら仕事をしている
現在、働く人の3人に1人が病気を抱えながら仕事をしていると言われている(厚生労働省「平成25年度国民生活基礎調査」)。ヤンセンが今年の6月に一般ユーザー1,000名を対象に行った「病と仕事の両立に関するインターネット定量調査」の職場環境について「在宅勤務など、遠隔からの勤務を実施しやすいか」では、45.6%が「本人の希望があれば」または「病気の開示があれば」在宅勤務の対応が可能と回答した一方、25.6%が「対応が難しい場合がある」または「対応できない」と回答した。
さらに新型コロナウイルスの感染拡大後、6月の時点で毎日出社している人の割合が過半数以上(55.3%)であった同調査結果からも、在宅勤務のしやすさには一定の課題があることが示唆された。
ヤンセンは今後も、未だ満たされないニーズに応えることで、患者のQOL向上に尽力していくとしている。
「リモートワーキングロボット」特設ページ
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。