香港国際空港や中国100カ所の病院などで稼働中の自動除菌ロボット「ISR」日本でも展開 UV-C紫外線照射と消毒剤噴霧のハイブリッド

中西金属工業株式会社(以下、NKC)と大手高度医療機器メーカーTime Medical社(タイム・メディカル)は、Time Medicalが開発する自動除菌ロボット「Intelligent Sterilization Robot」(ISR)の日本市場における展開に向け業務提携を行ったことを発表した。

業務提携により「Intelligent Sterilization Robot」の実用化に向けた日本での実証実験を2020年10月より開始し、年内を目途に日本国内空港、商業・娯楽施設、病院などへ導入を進めていく。


世界で250台以上導入実績がある自動除菌ロボット「ISR」

タイム・メディカル・グループはQ.Y. Ma. Ph.D教授によって創設され、国際的なビジネスリーダー、エンジニア、臨床科学者から成るエリート・チームで構成される。研究開発チームはコロンビア大学とハーバード大学医学部から生まれ、世界をリードする完全統合医療機器企業として、最先端のMRIおよびDRシステムから収益を得ている。現在は、米国、香港、中国に研究開発・販売拠点を有しており、中国メディカルシティ(CMC)およびハイテクパークに製造・研究開発拠点を有している。



Time Medical社が開発する「Intelligent Sterilization Robot」(以下、自動除菌ロボット「ISR」)は、UV-C紫外線照射と消毒剤噴霧の作用で99.99%以上の高い除菌力を発揮する自動除菌ロボット。同機器は現在、新型コロナウイルスの発端となった中国・武漢の病院をはじめとする中国100カ所の病院、香港国際空港、商業施設など様々な施設で導入され、世界で250台以上が稼働している。






自動除菌ロボット「ISR」3つの特長

非対面・非接触でUV-C紫外線を照射。安心安全の除菌作業
紫外線の波長域(A.B.C)の中で最も殺菌力が高いといわれるUV-Cを照射するユニットを搭載。周囲6m範囲に人がいる場合は警報警告、3m範囲に人がいる場合は紫外線ランプが消える。紫外線ランプの破損防止のための自動開閉カバーも付いており安心安全の除菌作業が可能。

ウイルスに合わせた消毒剤を噴霧。より効果的に除菌
​​過酸化水素をはじめ、エタノール、グリセロールなど、殺菌したいウイルスに合わせて消毒剤を選んで効果的に噴霧可能(消毒剤はTime Medical社が選定)。除菌力を高める。

高度な自己位置推定技術、障害物検知機能と回避技術搭載。安全な自律走行
地図や移動先のルート、時間をあらかじめ設定することで作業時間を短縮し、効率的な作業が実現。また、走行ルートに障害物があった場合は、探知もしくは避けて自律走行ができる。

【主な仕様】





事業展開の経緯と狙い

現在、新型コロナウイルスの影響で除菌意識が急速に高まる中、人と人との接触を最小限にしながら除菌を自動で行うことのできる除菌ロボットのニーズが医療現場をはじめ様々な施設などで拡大している。NKCはこうしたニーズを背景に、公衆衛生面のみならず影響を受けている経済面の向上を目的にTime Medical社と業務提携する運びとなった。

中西金属工業(NKC)について
中西金属工業株式会社は、1924年創立、1941年創業のベアリングのリテーナーで世界トップレベルのシェアを誇る軸受事業部が主軸となる部品メーカー。コンベア及び無人搬送機器を展開する輸送機事業部、サッシ用戸車などの住宅関連製品を展開する特機事業部の他、広く事業展開している。

同業務提携により、Time Medical社は日本市場への展開による事業拡大と、今後の製品開発の速度向上を狙う。NKCは国内販売代理店として、自動除菌ロボット「ISR」の日本国内への導入と保守・メンテナンスを担うことで、販売中の自動床洗浄ロボットを中心とするサービスロボット分野での事業拡大の機会としていく。


導入事例

展示会



空港のトイレ



公共スペース



展示場スペース



【自動除菌ロボット「ISR」稼働動画】

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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