株式会社Drone Future Aviation(DFA)は、2020年9月23日、中国大手ロボットメーカー「Pudu Robotics」の自動配膳ロボット【BellaBot】【PuduBot】を、国内で2020年10月より取り扱い開始すると発表した。
同社は、親しみやすいデザインと確かな技術で安全かつ正確に配膳を手伝うこれらのロボットは、コロナ感染症の防止や人件費削減に利用してもらいたいと述べている。
Pudu Roboticsとは
中国シンセン市に本社を置くPudu Roboticsは、ロボットの研究開発・生産・販売を行なっている。2016年に設立した同社は低速で自律走行するロボットを多数販売しており、これらのロボットは、すでに世界中の病院やオフィス、レストランなどで実際に利用されている。
病院での活用事例
人から人への感染が特徴であるコロナウイルスの特性から、非接触配送の需要が世界中の病院で高まり、現在、韓国のソウルや中国の北京、武漢など数百の病院でPudu Robotics製品が利用されている。Puduの製品は配送にかかる全ての工程を自動で行うため、感染の拡大を効果的に防止することが可能。また大容量のトレイを搭載しているので食事、医薬品、その他の物資を一度に患者に届けることができる。
レストランでの活用事例
コロナウイルスの感染拡大前からPuduの製品はレストランで利用されており、現在では2000社以上の国際企業で非接触配膳サービスとして採用されている。
BellaBotとは
BellaBotは室内用フードデリバリー ロボットだ。親やすい可愛らしいデザインと、高い安全性でオフィス、レストラン、病院など幅広いユーザーが活用している。
▼ Bella Bot基本性能
サイズ | 514×537×1290㎜ |
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重さ | 59kg |
材質 | アルミ合金 |
充電時間 | 4時間 |
バッテリー寿命 | 168時間(交換可能) |
配膳速度 | 0.5~1.2m/s(調節可能) |
最大負荷 | 10kg(1つのトレイ) |
■【動画】Delivery Robot BellaBot – a new member of PuduTech.
PuduBotとは
PuduBotはレッド・ドット・デザイン賞で最優秀賞を受賞したフードデリバリーロボットだ。位置測定にVisual SLAM技術を採用し、極めて複雑なレストランの形状にも迅速に対応できるロボットの開発に成功した。
▼ PuduBot基本性能
サイズ | 516×500×1288㎜ |
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重さ | PD1:40kg、PD6:35kg |
材質 | アルミ合金 |
充電時間 | 4時間 |
バッテリー寿命 | 10~24時間 |
配膳速度 | 0.5~1.2m/s(調節可能) |
最大負荷 | PD1:10kg、PD6:13kg |
■【動画】PuduBot- An Intelligent Delivery Robot(英語)
PUDU SLAMは、ライダー、カメラ、UWB、RGBD、IMU、エンコーダ、複数のセンサをベースにPuduによって独立して開発された新しいSLAMテクノロジーだ。この新技術により、センチメートルレベルのリアルタイムポジショニング構築を実現。ロボットが複雑な環境でもより効率的にタスクを実行することを可能にした。
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