エア フォースフィードバック(空中触覚)がキタ!
日本の大手エレクトロニクス企業であるホシデン株式会社は、Ultraleap(ウルトラリープ)社の空中触覚フィードバック技術を使用したタッチレススクリーンパネルを発表した。
空中でも操作感触を得ることができるタッチパネル
新型コロナウィルス感染の懸念から、不特定多数の人が触るところはなるべく避けたい、という気持ちになる。タッチパネルなどもそのひとつ。できれば非接触でタッチ操作したい、そんなニーズが高まっている。
ホシデンはウルトラリープ社との共同開発した技術をもとに、画面に触れずに操作できて、なおかつ、空中でもタッチの触感を得ることができる「エア フォースフィードバック タッチパネル」を開発した。従来の非接触操作では操作した感触を得られなかったが、同タッチレスパネルは空中においても操作感触を得ることができる。操作は単純なON/OFFだけでなく、画面のアイコンを空中で選択、決定するまでの一連動作を空中で操作可能。
また、各アイコンに合わせた触覚パターンを生成することで、非視認状態でどのアイコンを選択しているかの認識を可能にしてるため、ユーザーが画面を見なくても個々のコントロールを認識できるようにするなど、アプリケーションに最適な触覚効果を構成できる。
実祭に操作する機会があればぜひ体験したい。
同製品は非接触操作を必要とする製品(トランジット・発券機・トイレ・エレベーター・ATM・工場やオフィス向けのオートメーションシステム、等)向けに提案される。
・空中にてタッチパネルの操作ができ、同時に操作感触を得ることができる。
・非接触操作(検知)距離:150mm
・エア フォースフィードバック(空中触覚)距離:150mm
・バラエティに富むフォースフィードバックパターンを生成できる。
・接触型タッチパネルとしても利用可能(10点マルチタッチ検知)
【主な仕様】
・サイズ:12.3インチ、320×150㎜
・タッチ性能:マルチタッチ 10点検知
・空中操作:3次元座標 検知距離約150㎜、ジェスチャー対応(近接、エアフリック、エアホイール、エアタップ(ホスト側での検出処理が必要))
・空中触覚:生成距離 約150㎜、多彩な形状、強度を有する
Ultraleap社のCEOのSteve Cliffe氏は、次のように語っている。
Steve Cliffe氏
世間の注目が高まるにつれて、タッチレスソリューションへの大きな需要が高まっています。 ホシデンは、このリスクに対処するだけでなく、直感的でプレミアムなユーザーエクスペリエンスを提供する当社のテクノロジーを使用したソリューションを生み出しました。 Ultraleap社はお客様がこのテクノロジーをどのように既存の製品や新しい製品に組み込むかを楽しみにしています。
Ultraleap社について
Ultraleap社は2019年にUltrahapticsによるLeap Motion社買収後に設立された新しいブランド。ハンドトラッキング技術と空中に触感を作りだす空中ハプティクス技術で、表面に触れることなく触感フィードバックを実現し、2Dディスプレイの発展から完全に没入型の3D体験の開発に至るまで、衛生的且つ新しいデジタル相互作用を作り出すことが可能。
現在、ヨーロッパ・北米・アジアで150人を超える従業員が従事し、オートモーティブ・Out Of Home・産業用・XR・エンターテインメント・医療業界向けの空間コンピューティングを可能にするソフトウェア及びハードウェアを提供している。