ソフトバンクロボティクス株式会社は人型ロボット「Pepper」(ペッパー)の法人向けモデル「Pepper for Biz 3.0」を用いた新たなソリューション「サーマルPepper パック」の提供を2020年9月28日から開始することを発表した。
ソフトバンクロボティクスは「サーマルPepper パック」を発表した同日、配膳ロボット「Servi」(サービィ)の発表会を開催しており、そこで報道関係者向けに「サーマルPepper パック」を稼働展示。Pepperが体温の計測や、手指の消毒やマスク着用の声かけなどを行なっていた。
■Pepperが入場者を検温、手指の消毒とマスク着用を呼びかけ
来店客の感知から検知結果に合わせた声掛けをPepperが実施
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、店舗や施設では新しい日常における入場管理の形が求められている。来店客の体温測定はマスクの着用や手指の消毒とともに、来店客と従業員の健康と安心を確保し経営リスクを低減するために必要な対策の一つ。
「サーマルPepper パック」は「Pepper」本体を含む「Pepper for Biz 3.0」のサービスとサーマルカメラ、そして発熱検知用のアプリケーションがセットになったパッケージソリューションで、従業員を介することなく非接触でスピーディーに来店客の発熱確認が可能。一定の温度以上の人には「Pepper」から声掛けをする機能の設定など、用途に合わせて対応内容をカスタマイズできる。
「Pepper」を用いて非接触で発熱者のスクリーニングをすることで、感染リスク低減や従業員の作業負荷軽減につながる他、「Pepper」が自然に声掛けすることで来店客の不快感を低減させることが期待できる。
「Pepper PARLOR」でテスト導入
「Pepper PARLOR」が入る商業施設「東急プラザ渋谷」では、渋谷駅西口と渋谷フクラスを繋ぐ「渋谷フクラス接続歩行者デッキ」開通に伴い来店客増加が見込まれるため、より安全に買い物を楽しめるよう「サーマルPepper パック」を2020年9月28日よりテスト導入をしている。
「Pepper」が外部サーマルカメラ(販売元:アイリスオーヤマ株式会社)と連携して、1秒以内で来店客の顔表面温度を測定。その測定結果と事前に設定した温度のしきい値に応じて、「Pepper」が来店客に注意喚起などの声掛けを行う。
発熱者を検知した際は従業員などへメールで通知を行うほか、当該発熱者の画像をメールに添付することも可能なため対象者の確認も容易で、早急な対応につながる(プライバシーなどに配慮し、メールでの画像送付機能はロボットごとにオン/オフを選ぶことができる)。
来店客のマスク着用の有無を検知し、未着用の人には「Pepper」から着用を促す声掛けをすることも可能。
【利用例の紹介動画】
なお、「Pepper for Biz 3.0」の契約者向けには「Pepper」本体を除いたサーマルカメラと発熱検知用アプリケーションのセット「サーマルカメラ for Pepper」が提供され、現在利用中の「Pepper」で「サーマルPepper パック」と同様の非接触型発熱検知などの対応が可能になる。
・サーマルカメラはスクリーニングを目的としており、人体表面温度を測定するもの。体温とは誤差がある。
・精密な体温計測には必ず接触型体温計を使用すること
・医療行為には利用できない
・ウイルスに感染しているかを判断するものではない。
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