ロボット開発を容易にするオールインワンのモータモジュール「Roboservo」を双葉電子工業が発表
2020年10月1日
By 山田 航也
双葉電子工業はロボティクス関連製品の新たなラインアップとして、減速機、モータ、ブレーキ、エンコーダ、モータドライバ、センサなど、モータとその制御に必要な周辺機器を一つに収めたオールインワンモータモジュール「Roboservo」シリーズを2021年2月より発売することを発表した。予定価格は23万円~(税抜、機種、仕様により販売価格は異なる)。
【受注開始予定】
2021年2月 初回ラインナップ3機種
2021年7月 追加ラインナップ2機種
2021年7月 ジョイント形モジュールJシリーズ
駆動源に必要な要素を一体化したモータモジュール
世界的な労働力不足やインダストリー4.0をはじめとした次世代モノづくりによる生産コストの最小化へ対応するため、生産の自動化に向けたロボットの開発が加速している。「Roboservo」はそれらロボットの駆動源に必要な要素を一体化し、ロボットの設計、開発、生産工数を大幅に削減する。また、ロボットの開発で世界的に利用されているプラットフォーム「ROS」に同社では初めて標準対応する。
「Roboservo」の開発にあたっては千葉工業大学未来ロボット技術センター(fuRo)が技術監修。AIによるモータの寿命予測など複数の共同出願特許技術を搭載している。
【用途例】
協働ロボット・多関節ロボット、搬送機器、自動搬送装置(AGV・UGV)、FA機器、研究開発・教材、パーソナルモビリティ、アバターロボット、エンターテインメント・アミューズメント機器など。
【初期ラインアップ3機種の主な仕様】
【共通仕様】
モータ/制御 | ブラシレスDCモータ / ベクトル電流制御、モータ制御周期:電流制御20kHz、位置制御1kHz |
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センサ | インクリメンタルエンコーダ モータ直結18bit アブソリュートエンコーダ 出力軸直結18bit 電圧、電流、温度、IMU(3軸加速度+3軸角速度) |
減速機 | 波動歯車減速機、又は、サイクロイド減速機(減速比50~120) |
出力軸中空径 | Φ12mm |
ブレーキ | 安全用無励磁電磁ブレーキ内蔵 |
ソフトウェア | ROS対応/状態把握&寿命予測機能搭載 |
通信 | CANベースの産業用通信プロトコル 最大1Mbps 接続数 1ネットワーク当り最大127ノード |
電源電圧 | DC48V |
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。