名古屋国際工科専門職大学は、文部科学省の大学設置・学校法人審議会における審議の結果、2020年10月22日に設置認可を「可」とする答申がなされ、近く文部科学大臣より2021年4月開学の設置認可がなされる見通しとなったことを発表した。
国が認めた専門職「学士」を取得できる
名古屋国際工科専門職大学は愛知県初AI・IoT・ロボット、ゲーム・CG分野の専門職大学。世界のICT・デジタルコンテンツ業界と連携、テクノロジーを駆使し、「Society5.0」の中で、新しい価値やサービスを生み出し、社会課題を解決する人材を育成し、卒業時には国際通用性のある学位として国が認めた専門職の「学士」が取得できる。
教育理念は《ソフトウェア技術の応用領域におけるイノベーションを目指し、デザイン思考が実践できる情報技術者、“Designer in Society(社会とともにあるデザイナー)”を養成する。》
国内外のトップ企業と提携
米国スクウェア・エニックス、エイチーム、チームラボをはじめグローバルなトップ企業と連携。職業知識・スキルを学ぶだけでなく、企業と連携し学びを深化させることで、卒業時には業界のニーズに即応した実践力が身につく。
AI・人工知能、VRをはじめ最先端のソフト・ハード
AI・人工知能のハイスペックシステムやVR、3Dプリンタ、モーションキャプチャー、ワークステーション、産業用ロボットなど、最先端のソフト・ハードを完備。プロと同じ制作・開発環境で、数多くのプロジェクトを主体的に制作・開発することができる。
インターンシップは全員必修、海外実習も実施
従来の大学教育のしくみでは十分に行われてこなかった国内外の実習およびインターンシップは、教員、学生と派遣先企業、団体の間で課題を協議した上で設定し、明確な目的のもとで全学生の必修科目としている。4年間で600時間以上を設け、実際の現場で最新技術の応用実践力、デザイン力、クリエイティビティといった専門的能力を身につけることができる。スクウェア・エニックス・グループの北米拠点をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアと海外実習先も豊富。
東海地域の企業・団体と取り組む、「地域共創デザイン実習」
名古屋を中心とした東海地域の自治体や企業が抱える課題を解決するため、課題抽出から解決に向けた設計までの一連のデザインを行う革新的なPBL(Project Based Learning:問題解決型)プロジェクト。企業や団体と連携し、学科を超えたチーム制作でプロジェクトに取り組み、修得した専門分野を実社会に応用する能力を身につける。
情報工学科とデジタルエンタテインメント学科
AI、IoT、ロボット開発が学べる「情報工学科」
情報工学科はAI、IoT、ロボット、ビッグデータ等の新たな技術を産業や社会に取り入れてイノベーションを創出し、社会的課題の解決を実現する超スマート社会「Society 5.0」の時代に対応する学科。コースは「AI戦略コース」「IoTシステムコース」「ロボット開発コース」の3つ。入学定員は80名。
AI戦略コース
人工知能の理論から、実装のためのプログラミング技術までを段階的に学ぶ。大量のデータから目的情報を学習・推論し、ユーザのニーズに適した新たなAIサービスをデザインできる人材を育成する。
IoTシステムコース
身の回りのあらゆるモノにネットワークがつながり、様々なデータを蓄積・利活用するしくみ、IoT。世の中に普及するために必要なマーケティングやユーザ評価等からデバイス制御、データ構築の理論を修得し、新たなIoTサービスをデザインできる人材を育成する。
ロボット開発コース
産業ロボットや介護ロボット,サービスロボット、災害対応ロボットなど、活躍の幅を広げるロボット。開発技術要素である「センサー系」「知能・制御系」「駆動系」の3つの知能を有する機械システムをデザインし、社会に役立つロボットとその応用を設計・開発できる人材を育成する。
ゲーム、CGのプログラミング基礎・技術を学ぶ「デジタルエンタテインメント学科」
デジタルエンタテインメント学科は最新IT技術の応用でさらにインタラクティブなゲームやデジタル映像が求められる時代に対応する学科。ゲーム開発のプログラミング技術を基礎から論理的に学ぶ「ゲームプロデュースコース」とCG制作の一連のプロセスやプログラミングの基本を学ぶ「CGアニメーションコース」が用意されている。入学定員は40名。
ゲームプロデュースコース
ゲーム開発のプログラミング技術を基礎から論理的に学び、近年注目のVR・MR技術やゲームデザイン、コンテンツ流通や知的財産等の関連する知識も身につけ、デジタルエンタテインメント産業の最前線で活躍する人材を育成する。
CGアニメーションコース
映像コンテンツ制作に必要な技術や理論に加え、プロジェクションマッピングやリアルタイムCGへ応用できるCG制作の一連のプロセスやプログラミングの基本を学び、見るものに驚きや感動、知識を与えるようなデジタルエンタテインメントの未来をつくる人材を育成する。
オープンキャンパス
■大学・入試説明会
11/7(土)14:00~(13:30受付開始)
12/12(土)15:00~(14:30受付開始)
■入試相談会
10/28(水)、11/4(水)・11(水)・18(水)・25(水)、12/2(水)・9(水)・16(水)17:30~
来校およびオンラインでの個別相談は毎日実施(日・祝除く)
学長予定者:松井信行氏
国立大学法人名古屋工業大学初代学長。2010年愛知教育大学監事、2012年学校法人中部大学理事長付特任教授、2017年以降は民間企業社外役員や技術顧問などを務め現在に至る。2019年11月瑞宝重光章。学会活動ではIEEEで国際会議委員長などを歴任、2005年には日本人として4人目のIEEE IAS Outstanding Achievement Awardを受賞。現在は IEEE Life Fellow。また電気学会では産業応用部門長や東海支部長などを務め、現在はIEEJ Fellow。プロジェクトマネジメント学会中部支部創設に努力し、初代中部支部長を務める。
「Society5.0」といわれるように、高度情報化によって社会が大きく変わろうとする今、即戦力となる職業人材が求められています。本学は情報工学とデジタルエンタテインメントの基本的な学術の教育とともに、修得した専門知識を実務に展開する能力を養成するための「地域共創デザイン実習」や「臨地実務実習」といった従来の大学にはなかったより実践的なカリキュラムを設けています。専門分野での実務経験豊富な実務家教員が教授陣に加わり、修得した知識を実社会において価値創造に結びつけることのできる人材を育成します。名古屋を中心としたこの東海地域は、世界を見ても本社機能や研究開発機能をあわせ持った他に類を見ないものづくりの集積地です。ここにデジタル技術を中心に情報技術をどう展開するか、デジタルコンテンツでどのような新しい魅力を創り上げるか、まさに有為なる人材が求められています。それぞれの専門性を背景に、内在あるいは顕在化した社会課題を抽出し、解決への手順と方法を明らかにした上で、産業界や行政のご協力のもとで相互交流を通じて最終的に求められているもの、あるいはコトをつくり出す能力を持った人材、それが、本学が目的とする人材像「Designer in Society」です。「情報工学」「デジタルエンタテインメント」の2つの分野で、東海地域はもとより世界が求める人材を育成できる大学を開学することに私たちは大きな誇りを感じております。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。