見守りロボット「BOCCO」で暮らしやすさや安心感は向上するか? セコムと小田急が沿線を対象に実証実験のモニター募集
小田急電鉄とセコムは小田急沿線における安全、安心で豊かな生活をサポートするサービスの実現を目指し、2020年4月に合意した業務提携に基づき、11月2日(月)から小田急沿線に住む人を対象に、コミュニケーションロボット「BOCCO」を活用したサービスに関する実証実験ならびにモニターの募集を開始することを発表した。(上の画像はBOCCOホームページから引用)
今回の実証実験は、小田急沿線地域の独居・老老世帯の高齢者や共働き世帯の子どもに「BOCCO」を活用した新しい形でのコミュニケーションを提供することで、利用者とその家族の暮らしやすさ、安心感にどのような効果をもたらすのかなどを検証するために実施する。利用者には「セコム暮らしのパートナー久我山」のスタッフが「BOCCO」を介して定期的な挨拶や状況に合わせた声がけなどを実施することに加え、小田急沿線の関係自治体と連携した地域情報や沿線観光情報、小田急グループに関する情報なども発信する。
コミュニケーションロボット「BOCCO」
BOCCOはユカイ工学が開発したコミュニケーションロボット。外出先からスマートフォンでテキストか音声でメッセージを入力すると、家にあるBOCCOが読み上げる。BOCCO側からメッセージを送ることもでき、メッセージはスマートフォンアプリで確認できる。スマートフォンアプリでは今日の天気やゴミ出しの予定などを設定すると、BOCCOが知らせることもできる。
また、別売りのセンサを設置することでBOCCOと連動して機能を発揮する。例えば、玄関ドアに振動センサや鍵センサを設置することで、扉の開閉や施錠の有無をBOCCOが検知することかでき、部屋センサは温湿度などを感知する。それらの情報はBOCCOが発話して知らせたり、スマホへ通知することができる。
モニターは11月2日から募集開始
モニター対象者は小田急沿線に住む高齢者世帯、子育て世帯など。募集期間は2020年11月2日(月)~11月30日(月)。申し込みは小田急くらしサポートへの電話にて行う(0120‐86‐0909)。募集モニター数は30世帯(応募者の中から小田急くらしサポートにて選定)。BOCCOは12月以降、順次設置され、実証実験の期間はモニターの自宅に設置した日から3カ月(設置日より3カ月間の利用は無料、3カ月経過後は有料で継続利用できる予定)。
【実証項目】
・利用者の本実証実験に対する興味・関心度合の確認
・利用者が求めるニーズ(機能・情報等)の確認
・情報発信に対する利用者の反応の確認
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。