ベルテクス・パートナーズがSpiralと資本業務提携 屋内ドローン自律飛行システムの活用拡大を目指す

株式会社ベルテクス・パートナーズは株式会社Spiralと資本業務提携を締結し、Spiral社の新株予約権を取得するとともに、同社が手掛ける屋内ドローン自律飛行システムの活用による事業拡大を目指し、事業共創型の経営支援を開始したことを発表した。

両社の協業によって建築・土木業界をはじめとする様々な業界向けのソリューション開発やサービスの標準化を加速し、人材不足や高齢化に悩む現場の恒常的負荷の解消と業界の社会課題を解決することを目指す。


ベルテクス・パートナーズとSpiral社

Spiral社は『「屋内」の自律飛行ドローン導入を検討している「現場技術者」の救世主となる』をミッションに掲げ、非GPS環境下でのドローンの飛行制御に独自の技術的強みを持つスタートアップ企業。同社は2016年に飛行ロボット開発、生産技術及び中小企業向け産業用ロボット導入支援等の経験を持つ石川代表取締役らによって共同創業された。



ベルテクス・パートナーズでは建設・土木・公共分野での社会インフラ構築の一翼を担う大手企業の様々な経営課題解決や新規事業創出に関するコンサルティングサービスの実績が豊富なことや、共創型ハンズオン支援を行う「事業共創」として、優れたロボティクステクノロジーを保有するロボット事業を手掛けるスタートアップ企業との協業も進めており、イノベーションによる社会課題の解決を様々な形で推進している。

ベルテクス・パートナーズは今回のSpiral社との資本業務提携を通じて、革新的な屋内ドローン自律飛行システムによる屋内ドローン自律飛行システム事業の拡大と同社のさらなる企業価値向上を図り、国内はもとより海外市場も含めた事業成長を通じて、多くの社会課題の解決と変革の実現、新たな価値創造への貢献をさらに進めていく。


マーカーに従ってドローンが自律飛行するSpiralの技術

Spiral社はフェイルセーフ機能を含む屋内に特化したドローン自律飛行システムを開発・製造し、関連する協力会社と連携することで、「現場の簡易・安全な省人化と効率化」をテーマに掲げたソリューションを提供している。同ソリューションはSpiral社が特許を保有する飛行体の制御システムとその制御装置、および目印部における独自の技術を駆使しており、当該技術を活用したMarkFlexAir(MFA)は、屋内やトンネル坑内などのGPSが届かない環境でもドローンを安定的に自律飛行させつつ、あらゆるデータや情報の収集を自動的に行うことが可能となるソリューション。


MarkFlexAir(MFA)のイメージ

世界のドローン市場は2025年までに2.9兆円以上の規模になると見込まれており、社会インフラ保全を目的とした点検、検査といった用途や、土木測量などの産業用途におけるドローンの活用とその拡大が期待されている。また、建設業界では、若年層の業界離れや職人の高齢化等によって慢性的な人材不足となっており、現場のDX推進による省人化・自動化が喫緊の課題とされている。



この様な社会背景から状況把握や進捗記録業務などの「巡回系」ソリューションを始め、多様な業界の現場への展開が可能なSpiral社の屋内ドローン自律飛行システムを用いたソリューションには高い注目と期待が寄せられている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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