レポートや論文のコピペはAIがチェック 文書の類似度をクラウド上で剽窃チェックできるソリューション 「CopyMonitor」

ここ数年、記事や文章作品、レポートなどのいわゆる「コピー&ペースト」問題がしばしば話題となっている。
また、新型コロナウイルスの影響で多くの大学でオンライン授業が取り入れられるようになり、その影響で成績評価における課題レポートの重要度がさらに高くなり、採点者や査読者にとって文書の類似度を効果的にチェックするツールは業務の効率化に欠かせない存在となっている。また、論文やレポートの場合、剽窃チェックを文章作成者自身が行うケースも多く見られ、そういった場合にも有効なツールが求められている。

そのような中、CopyMonitor株式会社は、2020年11月11日、オンライン上で著作物を国内外の論文やウェブコンテンツと比較して文書同士がどれだけ類似しているかを判定するソリューション「CopyMonitor」の提供開始について発表した。
なお、現在、同社公式サイトより無料会員登録を行うことで、すべての人が2週間の無料体験が可能になるキャンペーンを実施している。また、同社に連絡をすることで無料体験期間の延長も可能だ。





「CopyMonitor」の概要

現状は、大学や研究所、個人の著者や研究者を利用者として想定しており、「CopyMonitor」を使ってレポートや論文のチェックを行うことで学生や研究者のアカデミック・インテグリティに対する意識を高め、日本の研究公正の促進を図ることを目的としている。また、同ソリューションは、開発に長い年月をかけたことで、文書の類似度の検出精度と検出スピードが、日本の教育機関で一般的に使われている他社の有料製品と比べ約2倍となっており、後発品ながら製品の質の高さで業界におけるシェア拡大を進めている、としている。


包括的なデータベースと日本語に特化した言語アルゴリズムを搭載

CopyMonitorは対象文書の各文章を数十億のコンテンツと比較し、類似性を検出。同データベースに国内外の各出版社(J-STAGE、CiNiiなど)の学術文書や論文からインターネット上のニュース記事やWebコンテンツ等の情報が含まれていること、また、日本語解析精度が高いことが特徴として挙げられる。
日本語に関しては、日本語特有の構文や句読点を認識し、さらにAIテクノロジーとディープラーニングを駆使したシステムを搭載。日本語の固有名詞や一般的によく使われる決り文句のような用語は比較対象から除外することができ、過剰な検出を防止し、より正確で精度の高い結果を算出する。もちろん英語解析にも対応している。






関西大学のライティング・ラボでも試行中

「書く力」を養うために、対面による指導で学生に学術的文章を書く訓練をしている、関西大学ライティング・ラボ(関西大学教育推進部・教育開発支援センター(CTL)、運営:「ライティング支援プロジェクト」)にて、同ソリューションの導入を視野に入れて試行運用されている。

関西大学教授兼教育開発支援センター・教育推進部副部長 山本 敏幸氏

CopyMonitorの特徴のひとつに、論文や課題レポートを著者自身が剽窃チェックし解析結果を証明書として発行できる機能があります。これにより、受講生が主体的にアカデミック・インテグリティを意識して、オリジナリティが保証された論文の投稿や課題レポートの提出が可能となります。著者自身が研究公正を意識した真摯な学業・研究活動が可視化されることは、とてもすばらしいことだと思います。



■【動画】剽窃チェックソフト「CopyMonitor」活用例紹介動画(学生編)


関連サイト
CopyMonitor株式会社

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