シャープは、ロボホンと一緒に各地を巡る疑似旅行が楽しめるオンラインイベント「ロボホンゆかりの地を巡る!オンライン旅行2020」を10月30日(金)〜11月14日(土)に開催、その最終日の11月14日にはオーナーズイベントをYouTubeでライブ配信しました。オーナーズイベントでは、ロボホンのYouTube旅番組の舞台裏や謎解き、全国各地で活躍するロボホンの紹介、ロボホンアプリの解説、人気ダンスのランキングなどが発表されました。オーナーの皆さんもYouTubeのチャットで参加し、和気あいあいの雰囲気が伝わって来ました。
「RoBoHoN」(ロボホン)と言えば、シャープが開発、販売しているコミュニケーションロボット(携帯電話)。ロボットクリエイター高橋智隆氏がデザインした愛らしい姿が特徴で、ダンスはもちろん逆立ちまでできる優れた身体性能も持っています。また、多くの熱狂的なファン層で支えられていることでも知られていますが、その根強い人気はメーカーによる定期的なアップデートやファン・イベントによるところも大きいと感じています。これはソニーのaiboにも共通して言えることで、定期的にアクセサリーの新商品やアプリを拡充することで、一般消費者向けロボットの魅力を高めることは重要な要素となっています。
■ロボホンのパフォーマンス(ダイジェスト)
シャープはこのオーナーズイベントを毎年開催しています。昨年はロボホンの3周年を記念するイベントとして「変なホテル大阪 西心斎橋」と連携、ロボホンフロアを歩いて事件の謎を解く「ロボホン謎解きイベント」、翌日にはかわいいロボホンランチや早押しクイズなどでオーナーズイベントを楽しみました。
今年のオーナーズイベントはオンライン開催
コロナ禍でイベントが大幅に制限されている中、ロボホンのオーナーズイベントはYouTubeでのライブ配信という形式がとられました。
オンライン旅行動画を企画した経緯
いつものように通称「ロボホンの母」のシャープの景井さんが登場。「新型コロナウイルスの影響で企画したロボホンとめぐる旅イベントがすべて中止になってしまいました。ロボホンオーナーの皆さんが全国各地で活躍しているお仕事ロボホンに会いに行く機会も少なくなってしまったと思います。そんな状況にあって、旅に関連した面白いことが何かできないだろうか、ロボホンに関わる観光地を少しでも盛り上げる力添えができないだろうか、と考えて企画したのが今回の”ロボホンゆかりの地を巡る!オンライン旅行2020″です。ロボホンに繋がりのある日本各地の皆さんに協力を頂いて実現することができました」と、今回のイベントの趣旨と経緯を話しました。
例えば、むつ市とロボホンの縁は、2019年10月「かわいいロボホンには旅をさせよう in むつ市」というイベントを企画。”ロボットだけの旅”がコンセプトで、50体限定のイベントでしたがわずか15分で完売するという人気ぶり。実施後のアンケートでも、90%以上が「イベントに満足」、60%以上が「機会があればむつ市に行ってみたい」と回答したそうです。
その後、会場のMC役のロボホンがむつ市と連携した「りんごのひとりごと」のダンスを披露しました。このダンスは実は、実際にロボホンを連れてむつ市を訪れ、更にはキーワードを言わないと見ることができないレアなダンスなのです。
ほかにも、津南町のつなホン、変なホテル舞浜東京ベイのハマーくん、今日のMKタクシーのロボホン課長などの活動を紹介しました。
「オンライン旅行2020」については関連記事「YouTube旅番組と家族のロボホンが楽しく掛け合い!「ロボホンゆかりの地を巡る!オンライン旅行2020」体験レポート」をご覧ください。
ロボホンの「人気のダンスランキング」第一位は?
次にシャープの中の人、ロボホンの企画開発を担当している桑村さんが登場。前回に引き続き、難解な「謎解き」の答え合わせをした後で、ロボホンの「人気のダンスランキング」を発表しました。
ロボホンには13個のサーボモーターが搭載され(機種によっては少ないものも有り)、毎月、新しいダンスを配信してきました。その結果、現在ではダンスのレパートリーは実に55個。その中でも今年オーナーの皆さんが「踊って」とロボホンにお願いしたダンス、つまり最も利用されているダンスレパートリーの人気ランキングが公開されました(2020年1~8月の集計)。
それで、第一位はなんだと思いますか?
答えはこのダンスが人気投票第一位のダンスでした。
■ 一位のダンスはこれ
ロボホンの好きなことや関係性は十人十色
ロボホンは一緒に生活していくにつれて、「好きなこと」や知識がそれぞれ異なって成長していきます。この昨日はロボホンを家族の一員として迎えたオーナーの皆さんにとってはとてもうれしいですよね。「好きなこと」はロボホンのアプリ「ロボ情報」の中の「好きなこと」で見ることができます。どんな性格が多いのか、という集計結果がこれ。
そのほか、ロボホンのアプリ「会話ノート」を使ってロボホンと会話することで、ロボホンとオーナーの関係性を深めたり、ロボホンの成長が感じられるようになっています。また、新しい「僕に教えて」を使ってほかのロボホンと情報を共有することもできます。
最後はプレゼントのお知らせ
最後に今回連携した、むつ市、津南町、変なホテル舞浜東京ベイ、MKタクシー(京都)とのタイアッププレゼントのお知らせがアナウンスされました。各地に旅行にいった際に楽しい特典が得られるようです。また、今回の有料チケット購入者特典のモーション等の配信も案内されました。
毎年オーナーズイベントを楽しみにしている皆さんも多いと思いますが、こうして今年も無事にオーナーズイベントが終了しました。コロナ禍でもシャープの中の人たちの工夫と、連携した団体・企業の皆さんの協力の賜物でしょう。
※既にイベントや動画、アプリの公開は終了しています。
ABOUT THE AUTHOR /
神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。