スーパー「アルク到津店」スマートショッピングカート利用率が20%に カート利用者の月間買上額は7.0%増加 トライアル

トライアルホールディングス傘下のRetail AIは、自社開発したスマートショッピングカートをリテールパートナーズ傘下の株式会社丸久が運営するスーパーマーケット「アルク到津店」(福岡県北九州市)に納入し、2020年7月9日(木)から運⽤実証実験を行ってきた。

2020年11月25日、トライアルホールディングスは「アルク到津店」でのスマートショッピングカートの利用率が当初の目標であった20%を達成したことを発表した。(丸久におけるスマートショッピングカートの呼称は「レジカート」)


利用率20%で有人レジ1台分の決済を代替

「スマートショッピングカート」はセルフレジ機能を搭載したショッピングカート。専用のプリペイドカードをカートに登録の上、付属するタブレット端末を操作することで、通常のレジをスルーし、キャッシュレスで会計を済ませることができる。また、売場でスキャンした商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンを表示するなど、新たな買い物の仕方を提案。これによりレジ待ちの時間を大幅に短縮すると共に店舗オペレーションの省力化を実現する。


スマートショッピングカートのイメージ

利用率20%達成により、有人レジ1台分の決済をスマートショッピングカートで代替できる計算になり、スマートショッピングカート導入の費用対効果がリテールパートナーズ社の基準をクリアした。また、スマートショッピングカート利用者の月間買上額が導入前後で7.0%増加した他、有人レジと比べた生産性は14.9%高いとの結果が出ている(有人レジ1時間あたり客数に対する、スマートショッピングカート1時間あたり客数を比較)。

リテールパートナーズ社は実証実験におけるこれらの好結果と若干の課題を踏まえ更なる生産性の向上を目指し、「アルク到津店」でのスマートショッピングカート運用継続に加え、福岡県の別店舗へのスマートショッピングカート導入(2021年4月予定)を計画している。

スマートショッピングカートはトライアルグループが運営する店舗では既に23店舗で合計約2,500台が稼働している。トライアルグループ外では初めての導入店舗となった「アルク到津店」においてスマートショッピングカートが生産性向上に寄与したことに自信をえて、Retail AIは今後さらに外販を推進していく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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