鉄筋結束ロボット「トモロボ」と会話ロボット技術が連携 建ロボテックがAKAのAI音声言語技術を採用 操作方法や予定等を対話で提供

建ロボテック株式会社とAKA株式会社は両社がそれぞれ所有するテクノロジーを活用した、音声コミュニケーション機能を搭載した作業ロボットの開発について共同開発契約を締結したことを発表した。

今回の提携は建ロボテックが開発・販売する建設現場の生産性向上と作業者の負担軽減を目的とし、市販されている結束電動工具を取り付けるだけで自動化できる鉄筋結束ロボット「トモロボ」に、AKAが保有する自然言語処理AIテクノロジー「MUSE J」をベースとした音声コミュニケーション機能やインターネット接続機能を搭載することによって、建設現場での作業員に随時、機器の操作方法、時刻、スケジュール、気象情報などの音声情報や対話機能を提供し、作業員の能率、安全性、勤務意欲の向上を図ることを目的としている。(冒頭の写真は搭載イメージ)

今回の提携について、建ロボテック株式会社 代表取締役 眞部達也氏は次のようにコメントしている。

建設現場でのロボットの活用については、安全性と生産性を両立させる運用ロジックの確立など、まだまだ発展途上であり、人とロボットが建設現場で楽に楽しく共に働く環境の実現には、相互のコミュニケーションによる意識共有と連携が不可欠であると考えています。AKA社の持つテクノロジーによって、トモロボシリーズが労働力不足といった社会問題を解決する、現場で働く全ての人達の真の相棒となることを目指して参ります

AKA株式会社 代表取締役 Raymond Jung氏は次のようにコメントしている。

哲学者は一般的に、言葉が人の精神を表すと考えています。この観点から、AKAのMUSEによる実用的な音声制御システムが、建ロボテック社のロボットの価値をより高める機会となることを願っています。 長年に亘って夢見てきた、人とロボットが共存する明るい新しい未来を建ロボテック社とともに創り上げていきたいと考えております。


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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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