アクサ損害保険 分身ロボット「OriHime」を使って病気と闘う子ども達に「外の世界の体験」をプレゼント
アクサ損害保険(以下、アクサダイレクト)は地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある3拠点において遠隔操作型分身ロボット「OriHime」を使ったリモート交流会を2020年9月から11月にかけて実施したことを発表した。
子ども達には約10日間ロボットを貸与
2020年春から続いている新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、特に医療機関では面会や立ち入りが制限されるなど、入院中の子どもたちは家族との交流もままならない状況にある。アクサダイレクトはこのような困難な状況下で病気と闘う子どもたちを励ましたいという想いから、分身ロボットを使った「外の世界の体験」のプレゼントを企画。ロボットには内蔵カメラとマイク・スピーカーが備わっているため、子どもたちは病院にいながら、外の世界を見たり、人々と双方向で会話したりすることができる。
入院中の子どもたちにはまず約10日間ロボットを貸与し、自分の分身として自由にお出かけをしてもらった。久しぶりに学校の行事に参加したり、家族と団らんしたりと、今まで制限されていたことを分身ロボットを通じて体験した。体験の最終日には子どもたちの分身となったロボットをアクサダイレクトの各拠点に招待し、社員との交流やお買い物体験などを楽しんでもらった。
アクサダイレクトの拠点における交流会では同社CEOがストーリーを考案し、社員がイラストを描いたオリジナル絵本『スマイルランドのミツバチとどうぶつたち〜The bumble bee and the smiling animals〜』の読み聞かせや、オフィスツアー、近隣のショッピングセンターでのお買い物体験などを実施し、子どもたちに入院生活や治療から離れ、楽しいひと時を過ごしてもらった。
子どもたちはロボットのマイク機能を使った会話だけでなく、ロボットの手や首を振るモーションなどを通して社員に対し反応してくれるため、まるですぐそこにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、社員も子どもたちと一緒に交流会を楽しんだ。
交流会後はCEOからの直筆メッセージとサイン入りのオリジナル絵本、絵本に登場するキャラクターをあしらったバンダナに加え、交流会に参加した社員が子どもたち一人ひとりに心を込めて書いたメッセージ入りのしおりをプレゼントした。
子ども達や社員の感想
プログラム実施後は子どもたちや家族、病院関係者から「OriHimeロボットがいろいろな所へ行くことで、一緒に行った気分になることができました。気も紛れ、つらい治療もがんばることができました。」「1年以上学校の友達と会っていませんでしたが、ロボットを使ったことで、友達とコミュニケーションがとれ、子どもの笑顔が見られてよかったです。」「闘病中の子どもたちにとって、大切な人たちとのコミュニケーションがいかに大事なのか、改めて感じました。」などの感想があった。
参加した社員からは「ご家族からこんな楽しそうな姿を見るのは久しぶりとの言葉をいただき、同年齢の子どもを持つ親として大変嬉しく思います。」「入院中の男の子に欲しいものを尋ねたところ、妹さんへのプレゼントでした。大変な境遇にありながらも妹さんを思う気持ちに触れ、心が洗われるような体験となりました。」などの感想が寄せられ、参加した社員にとっても温かい気持ちをプレゼントしてもらう時間となった。
同社は「すべての人々のより良い未来のために、大切なものを守ります」というアクサグループのパーパスのもと、今後も地域社会に根差し、人々に寄り添うCR(コーポレート・レスポンシビリティ)活動に取り組んでいくとしている。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。