いよいよ明日、12月19日(土)に動く実物大ガンダム「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が横浜・山下ふ頭でオープンする。それを記念して、前日となる18日にオープニングセレモニーが開催された。また、動く実物大ガンダムは、セレモニー用の特別演出が行われ、メディア内覧会では披露されなかったポーズも公式に初公開された。
オープニングセレモニーは午後5時からはじまった。開始前はまだ明るかったが、徐々にとばりが落ちるとガンダムがライトで照らし出された。
セレモニーでは株式会社バンダイナムコエンターテインメント 代表取締役社長 宮河恭夫氏、横浜市長 林文子氏、「機動戦士ガンダム」総監督の富野由悠季氏が登壇した。
宮河氏は「2009年、お台場の潮風公園に建てたガンダム立像がはじまり。今度は動かしてみようと思い、2014年からこの動くガンダムのプロジェクトに取り組んできた。技術が夢に追いついた、富野監督やスタッフの皆さん、そしてファンの方々のおかげ。これを次のプロジェクトの出発点にしたい」と語った。
林市長は「世界初の壮大な夢を実現する舞台に、この横浜を選んで頂いて本当に光栄。ガンダムの新たな歴史が横浜から始まる」と喜びを語った。
富野監督は「1/1ガンダムはこの大きさとおもちゃカラーだからこそ動きがやさしい、気持ちがいい。人の形が素晴らしいことを教えてくれました。これはこうして実際に作ってもらわなければわからなかったことです」と話した。
ガンダム起動シークエンスにまさかの事態が!?
続いてお待ちかねの動くガンダムの実演「ガンダム起動シークエンス」演出が行われた。メディア内覧会とは異なり、今回はガンダムのパイロットがコクピットに乗り込むところから始まり、各部のチェックとライトの点灯などが行われ、順調に進んでいるように思われた。
しかし、まさかの起動シークエンスにトラブルが発生、制御できなくなったガンダムを一時停止し、なんとガンダムはひざまづいてしまった・・・
もちろんこれはあらかじめ設定された演出で、オペレーティングシステムの緊急再起動によって無事に制御を回復したガンダムは正常に動き出し、その雄姿を観客の前に披露した。
これだけの巨体、しかも腰を後ろから支柱で支えているにも関わらず、それを全く感じさせず、跪く動きができるとは驚きだ。(この演出はオープニングセレモニー用のもので、一般公開時の内容とは異なる可能性がある)
■ Gundam Factory Yokohama “The Opening Ceremony” Special demonstration
LUNA SEAが「THE BEYOND」を熱唱
また、ガンダム40周年アルバム「機動戦士ガンダム 40th Anniversary Album ~BEYOND~」やNHK総合で放送されていたTVアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」のオープニング主題歌を担当した「LUNA SEA」が登場し、ライブ演奏を披露した。
■ LUNA SEA – 「THE BEYOND」MV
富野監督「50周年はザクをやりたい」
その後は、富野総監督、LUNA SEAのRYUICHIさん、SUGIZOさんによるスペシャルトークが行われた。
LUNA SEAのRYUICHI氏「子供の頃、アニメのガンダムの世界に入り込んでいました。まさか地球上にリアルなガンダムが降り立つとは」
LUNA SEAのSUGIZO氏は「僕はジオン公国民。ザク派ですが、いざガンダムを目の当たりにすると涙してしまいました」
ガンダム派になろうかな、というSUGIZO氏に、富野氏が「その必要はないと思います。50周年はザクをやりたい」と発言。会場の観客達の多くはおそらく、実物大動くガンダム対動くザクが戦う、ド迫力の光景を思い浮かべたに違いない。
・会期:2020年12月19日(土)~2022年3月31日(木)
・時間:10:00~21:00 (20時最終入場)
・入場:2020年10月2日(月)からチケット販売
・入場料金(税込):大人1,650円(13歳以上)、小人(7歳以上12歳以下)1,100円
※6歳以下は大人1名につき3名まで無料)
※再入場不可
・G-DOCK TOWER入場料(税込):3,300円
※6歳以下大人1名につき3名まで無料
※再入場不可
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。