LINE株式会社はCSR活動の一環として取り組んできた一連の教育活動における知見やノウハウをより広域的・永続的な活動とするため、一般財団法人LINEみらい財団を2019年12月に設立し、情報モラル教育やプログラミング教育の充実に向けた活動等に取り組んでいる。
今回、LINEみらい財団が提供する無償のプログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」と連携したLINE FRIENDSコーディングロボットが販売開始となったことを発表した。また、ロボットの販売にあわせロボットを使ってプログラミングを学習する新たな公式教材やこれまで提供してきた公式教材にロボットのコーディング要素を取り入れた「ロボット版」を追加した。LINEみらい財団は各地の小学校で行っている出前授業でロボットを使用した授業を行う他、申し込みのあった学校に対してロボットの貸出しを行う予定。
教育用ロボットメーカーRobomationと共同開発
コーディングロボットは「LINE entry」と接続しプログラミングを組んで操作したり、オフラインの状態でも付属のコマンドカードなどでプログラムを作りロボットを自由に動かしたりして「プログラミング的思考」をはぐくむことができる。韓国の教育用ロボットメーカーのRobomationと共同開発し、加賀ソルネット株式会社が販売する。デザインはLINE FRIENDSキャラクターのブラウン、サリーの2種類。サイズは54x54x62(mm)、重量は約70g。価格は15,800円(税抜)。
コーディングロボット開発の背景
LINEみらい財団は初めてプログラミングにふれる子どもたちでも楽しみながら学習できるよう、扱いやすい「ビジュアルプログラミング」や親しみのあるLINE FRIENDSキャラクター等を採用した「LINE entry」を無償で提供している。またその中で、小学校の授業で使ってもらえるよう学年・教科ごとの内容で制作した公式教材や、家庭で自由に学習に活用できる「ご家庭向け教材」等を無償で展開している。
今回、画面上でプログラムを組んだり作品を作ったりするだけでなく、実際にモノを動かす経験を通してプログラミングの楽しさをさらに知ってもらおうと、LINE FRIENDSキャラクターのコーディングロボットをRobomationと共同開発した。
長岡京市と共同開発した新たな算数公式教材「プログラミングでトラックをかこう!」
この教材はロボットにコーディングして陸上トラックを書いてみたり、模造紙に描かれた3レーンの陸上トラックで3台のロボットを走らせて、どうすれば3台同時にゴールさせられるかを試してみたりする内容で小学5年生が対象。算数の「円と正多角形」で習った円周率などの知識を活用する方法や、実際にロボットを動かすことでプログラミングの「順次」(プログラムが上から順に実行されること)などが学べる
なお、同教材は京都府長岡京市と2018年に締結した「長岡京市とLINE株式会社との先進的プログラミング教育推進に関する協定」に基づき、長岡京市と共同で開発したもの。
以下、「ロボット版」の提供を開始する公式教材は以下の通り。公式教材は学習指導要領に基づいて静岡大学や千葉大学などと共同で制作しており、また「授業用スライド」「生徒用ワークシート」、授業の進行方法についてまとめた「指導者用ガイドブック」がセットになっているため、各学校で教材を自由にダウンロードしてそのまま授業に活用できる。
https://entry.line.me/study/course?id=5fe2f0df9fdb510031a75819
小学校5年 算数 「ロボットをプログラミングして正多角形をかこう!」
https://entry.line.me/study/course?id=5fe2f1f09bc87f001f20801d
小学校6年 算数 「ロボットをプログラミングして拡大図や縮図をかこう!」
https://entry.line.me/study/course?id=5fe2f2b19bc87f001f208065
LINE entry公式教材一覧
https://entry.line.me/study/materials
LINEみらい財団は今後も「LINE entry」のツールや教材などのコンテンツの充実を図り、学校や家庭で子どもたちが楽しみながら自由な発想でプログラミングに取り組める環境づくりに取り組んでいくとしている。
LINEみらい財団
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。