アクセンチュアがコネクテッド空気清浄機「Blueair Protect」の開発を支援 AWSでIoTプラットフォームを構築 ウイルスを不活性化

アクセンチュア(グローバル)はクラウドベースの新IoTプラットフォーム、およびデジタル技術を活用した製造プラットフォームを提供し、家庭および業務用空気清浄機の世界的リーダー企業でありユニリーバ傘下のブルーエア社のコネクテッド空気清浄機の開発を支援したことを発表した。(製品紹介と性能試験の動画がこの記事の末尾にあり)

ブルーエアはこのプラットフォームを使って細菌やウイルスを常時遮断する初のコネクテッド空気清浄機HealthProtectを開発し、販売を開始(日本では「Blueair Protect」として、2020年11月26日に発売した)。HealthProtectはGermShield技術を搭載した空気清浄機で、待機モード時に起動してウイルスや菌を不活性化し、フィルターや本体に付着したウイルスや菌の増殖を防ぐ(ブドウ球菌とMS2バクテリオファージで検証済み)。




アクセンチュアがAWS上にIoTプラットフォームを構築

アクセンチュアはアマゾンウェブサービス(AWS)を利用してクラウド上にIoTプラットフォームを構築した。これによりブルーエアの利用者はモバイルアプリや多言語の音声コマンド(日本では未対応)を使って室内の空気をリモートで管理し、フィルター交換が必要になると通知を受けることができる。また、機器のファームウエアはリモートでデバッグ、自動更新される。さらにアクセンチュアは製造業のデジタル変革における専門知識を活用して、ブルーエア用にデジタル技術を活用した製造プラットフォームを開発し、コネクテッド空気清浄機の組み立てや検品作業の自動化を実現した。

アクセンチュアが開発したこれらのプラットフォームによって、ブルーエアは生産性の大幅な向上、クラウド関連支出の削減、フィルターの売上増加につなげることが可能になる。また、ブルーエアは今回開発されたIoTプラットフォームの再利用可能なアセットを活用することで、よりスピーディーな製品やサービスの向上を実現している。

ブルーエアCEOのヘンク・イン・ト・ホフ(Henk in ’t Hof)氏は次のように述べている。

「最先端の空気清浄機であるHealthProtectは、待機モードの状態でも細菌の侵入を遮断するユニークな製品で、アクセンチュアはその顧客体験向上に貢献してくれました」

アクセンチュア インド 消費財サービスグループのマネジング・ディレクターで、ブルーエア担当責任者を務めるマニッシュ・グプタ(Manish Gupta)氏は次のように述べている。

「このたび、新たなデジタル製造およびIoTプラットフォームを導入することで、ブルーエアは製造工程やアフターセールスをインテリジェント化し、新たなサービスの提供で収益を上げるビジネスモデルへと進化しました」

企業が競争力を発揮していくためには、新たな技術を活用してより迅速にイノベーションを興していくことが求められている。アクセンチュアは今後3年間で30億米ドルを投資して、顧客の迅速なクラウド移行を実現し、顧客を取り巻く関係者にもさらなる価値をもたらす体制を整備していく。


Blueair Protectについて

Blueair Protectはウイルスや菌の除去・不活化にフォーカスしたプレミアム製品であり、ブルーエアの新しいフラッグシップを担う。新たに開発された「HEPASilent Ultra」「GermShield」「SpiralAir」という3つのテクノロジーが相互に効果を発揮し、PM0.1よりもさらに微細な0.03μmというナノレベルの超微粒子を99%以上除去。さらにフィルターや本体内部のウイルスや菌を不活化し、緻密に計算された供給口により循環気流を作り出し、8畳をわずか4分というハイスピードで清浄する。なお、ブルーエアの空気清浄機は新型コロナウイルスに対するテストは行っておらず、SARS-CoV-2の捕獲、除去、殺傷を確認していない。




1.0.03μmというナノレベルの超微粒子を99%以上除去
【試験機関】暮らしの科学研究所(株)【試験方法】30m³試験空間にてBlueair Protect 7770iを運転させ、SMPSにより粒子濃度の測定実施【試験粒子】塩化カリウム(5w%水溶液)【試験機運転条件】Blueair Protect 7770iをスピード[3]で運転【試験結果】約15分で30~100nmの超微粒子を99%以上除去 *周囲環境(湿度・温度)運転時間、フィルターの使用期間、劣化状況により異なる。

2.フィルターや本体内部のウイルスや菌を不活化
細菌(白色ブドウ球菌)の92%およびウイルス(MS2バクテリオファージ)の99.2%を不活化。同商品によるコロナウイルスを含む、すべてのウイルスや細菌の除去および不活化を保証するものではない。

3.8畳をわずか4分というハイスピードで清浄
日本電機工業会JEM1467規格に基づき算出(Blueair 7770i スピード3運転時)。

【製品紹介動画】

【性能試験動画】

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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