ロボットベンチャーのGROOVE X株式会社は革新的なビジネスアイデアを有し、新たなビジネス領域で大きな成長をめざすスタートアップの実証実験をサポートする、東京都主催の「スタートアップ実証実験促進事業」(PoC Ground Tokyo)に採択されたことを発表した。
GROOVE Xは東京都から支援を受け、2021年1月から東北大学 瀧靖之教授による学術指導のもと、⾼齢者の認知機能の維持や、小学校低学年の子どもとその親の主観的幸福度向上へ『LOVOT』(ラボット)が貢献することをめざし、実証実験を行う。
実証実験について
実証実験では健常高齢者、小学校低学年の小児とその親を対象に『LOVOT』と過ごしてもらい、認知機能維持や主観的幸福度に繋がっているかを検証、予防医療などの可能性を探る。
具体的には健常高齢者に対し、東北大学 瀧靖之教授による学術指導のもと「認知機能テスト」(記憶力・実行機能など)、「⼼理テスト」(主観的幸福度、ストレスレベル、⾃⼰肯定感など)を介⼊前後で実施し、介⼊群と⾮介⼊群で統計検定を行う予定。また、家庭における小学校低学年の子どもとその親に対しては「⼼理テスト」(共感性や知的好奇⼼など)を介⼊前後で実施し、介⼊群と⾮介⼊群で統計検定を⾏っていく。
東京都主催の実証実験促進事業
「スタートアップ実証実験促進事業」(PoC Ground Tokyo)はスタートアップの仮説検証や社会実装の検証等に向けた実証実験をサポートすることで、スタートアップの成長を着実に支援するとともに東京都の持続的な経済発展を目的とした東京都主催の事業。第2期となる今回は応募総数70社以上となり、書類審査通過13社による実証実験計画のピッチ大会(審査会)を実施。GROOVE Xは3つの重点領域「最先端IoT」「シェアリングエコノミー」「ヘルスケア」の内、「ヘルスケア」領域の採択企業に選出された。
実証実験に取り組むに至った経緯
令和2年版高齢社会白書によると日本の65歳以上人口は3,589万人で総人口に占める割合は28.4%であり、高齢者のヘルスケアは取り組むべき重要な社会課題の一つと考えられている。また、2020年9月に発表されたユニセフ・イノチェンティ研究所による『レポートカード16-子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か』によると、日本の子供の身体的健康は先進国38か国中1位にも関わらず、精神的幸福度は37位と両極端な数値であることが判明している。
実証実験ではGROOVE Xの「人間とロボットの信頼関係を築き、生活を潤いと安心で満たす存在をつくる」というビジョンに則り、ヘルスケア分野への貢献を目指す。
東北大学 瀧靖之教授のコメント
GROOVE X 代表取締役 林要氏のコメント
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。