広島電鉄株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は、広島エリアにおけるMaaS(Mobility as a Servise)事業の中核であるデジタルチケットサービス「MOBIRY」において、2021年2月1日(月)より経路検索機能やシェアサイクル等の交通モードとの連携機能等を追加することを発表した。
デジタルチケットサービス「MOBIRY」について
広島電鉄とNECは移動を種別や運営主体を越えて一連のサービスとしてシームレスにつなぐMaaSの実現に向け、2020年3月より「MOBIRY」を提供している。「MOBIRY」は観光客の利便性向上や地域内の回遊性を高めることを目的に、これまで窓口で購入していた周遊乗車券等をスマートフォンから購入・利用できるようにしたもの。今回、更なる利便性・回遊性向上に向け、機能拡充・多様な事業者との連携拡大に取り組む。なお、この取り組みは、国土交通省の地域の課題解決に資するMaaSのモデル構築を図る「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に選定されている。
2021年2月における「MOBIRY」の機能拡充の概要は下記のとおり。広島電鉄とNECは、広島エリアにおけるMaaSの実現に向け、MOBIRYの更なる機能強化・多様な事業者との連携拡大を推進していく。
追加機能
1.経路検索機能
MOBIRYのトップ画面に「経路検索」ボタンを設置する。複合経路検索機能を実装し、電車やバスだけでなく、船舶やシェアサイクル等も含めた結果が表示される。また、経路検索結果から、関連するチケットを購入することが可能。
2.シェアサイクル1日パス
広島市シェアサイクル「ぴーすくる」と連携し、MOBIRY上で「シェアサイクル1日パス」が購入可能となる。「ぴーすくる」を利用することで電動アシスト自転車に乗って、広島の街を巡ることができる。チケット価格は大人小児共通1,100円(税込)。
MOBIRYで次の操作を行う。
・「シェアサイクル1日パス」のチケット選択
・予約する自転車のポートを選択
・利用する人数を選択
・購入決済
・自転車の開錠パスコードの表示
予約した自転車の操作パネルで開錠パスコードを入力すると、鍵が自動で開き、使用可能となる。パスの有効期限内であれば、エリア内の好きなポートで何度でも自転車の返却・利用が可能。
3.周遊チケットにおける利用データ記録・連携機能
複数の公共交通機関および観光・商業施設等を利用の際に、それぞれの場所でQRコードを読み取ることで、利用データを記録・連携する機能を実装する。また、このデータをもとに人の流れを分析することにより、さらに便利でお得な周遊チケットの発売を目指す。
4.QRコード読取による特典発券サービス
観光・商業施設等で提示されたQRコードをスマートフォンで読み取ることにより、MOBIRY上で観光・商業施設等の割引チケット等、様々な特典を取得できる機能を実装する。同機能を利用することにより、さらにお得な周遊の実現を目指す。
5.5か国語対応
MOBIRYは2020年3月のサービス導入時から英語表示に対応していたが、今回中国語(簡体字、繁体字)、韓国語を加えた5か国語表記機能を実装する。日本国内の利用者だけでなく、外国人観光客にも広く利用してもらえるプラットフォームを目指す。
デジタルチケットサービス「MOBIRY」
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。